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雄手舟瑞物語

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雄手舟瑞の放浪話。 「どうせ自分は憎まれ者でひねくれ者だから」と自分を卑下しながらも、青い鳥を探し続ける雄手。そんな彼が20年以上も放浪し、苦難に遭いながらも、ついに幸せの意味…
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#一人旅

【雄手舟瑞物語#24-インド編】20世紀最後の皆既日食を見に行く(前編)(1999/8/11)

<前回のあらすじ> 僕たち四人がインド西部の町、ブジに到着したのは、皆既日食の二日前、8月…

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【雄手舟瑞物語#23-インド編】皆既日食まで後1日(1999/8/10)

<前回のあらすじ> 8月9日の夜遅く、僕たち四人はデリーから丸二日かけてインド西部の町ブジ…

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【雄手舟瑞物語#22-インド編】皆既日食まであと2日、西部の町ブジに着く(1999/8/8-9…

<前回のあらすじ> 僕たち四人をぼったくりツーリスト・オフィスから救ってくれた救世主は、…

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【雄手舟瑞物語#20-インド編】躓きからの再出発、逃亡計画III(1999/8/7①)

昨日、最後の客引きの仕事で出会ったトラとチカブン、カトミ。僕のせいでぼったくりツーリスト…

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【雄手舟瑞物語#19-インド編】最後の仕事、そして出会い(後編)(1999/8/6)

最後の客引きの仕事で僕についてきてくれた男性一人、女性二人のグループ。彼らは散々ツリース…

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【雄手舟瑞物語#18-インド編】最後の仕事、そして出会い(前編)(1999/8/6)

客引きの仕事6日目、インドに到着してから10日目、囚われの身になってから初めて訪れた昨日の…

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【雄手舟瑞物語#17-インド編】仕事6日目(後編2)、逃亡計画II(1999/8/5)

ついにやってきた逃亡のチャンス。偶然隣りの部屋に泊まっていたオーストラリア人のおっさんの協力を得ることができた。おっさんは、シャワーを浴びたら僕を別のホテルまで連れて行ってくれるということで、僕は自分の部屋で長い15分間を耐えた。 約束通り15分後、おっさんは僕の部屋をノックし、僕は荷物を持って部屋を出た。おっさんと僕はホテルの一階に降りようと、階段の方に向かった。 その瞬間 ラジャが階段から現れ、 「おい!!!お前たち何をやってるんだ!!!」と、怒号を僕たち二人に浴

【雄手舟瑞物語#16-インド編】仕事6日目(後編①)、逃亡計画II(1999/8/5)

インドのぼったくりツーリスト・オフィスに身が囚われてから(と、いっても自分から飛び込んだ…

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【雄手舟瑞物語#15-インド編】仕事6日目(中編)、限界からのチャンス(1999/8/5)

昨晩の出来事があってから気分が悪い。重い。そんな中、今日の午前中もデリー市内のいつものマ…

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【雄手舟瑞物語#14-インド編】仕事6日目(前編)、事件(1999/8/5)

僕は今、インドのぼったくりツーリスト・オフィスで働いている。 大学のテニスサークルのしが…

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【雄手舟瑞物語#12-インド編】初仕事(1999/7/31)

インド旅行5日目。朝、ラジャの自宅で朝食を済まし、二人を新たに雇い入れてくれたツーリスト…

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【雄手舟瑞物語#11-インド編】旅行4日目、求職活動(1999/7/30)

インド旅行4日目。昨晩ついに僕はボッタクられたことに気づく。30日間ちょっとのインド旅行の…

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【雄手舟瑞物語#10】旅行3日目、アーグラ、ぼったくりに遭う(1999/7/29)

インド旅行3日目、僕と運転手のラジャはジャイプルを発った。車で4時間ほど走り、アーグラに…

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【雄手舟瑞物語#9-インド編】旅行2日目、ジャイプルに着く。マハラジャも知らない僕(1999/7/28④)

ニューデリーから4時間くらい走っただろうか。その間、バンの中は僕と運転手のラジャの二人だけ。内容は全然覚えていないが、「結構英会話行けるじゃないか」と思ったのは覚えている。適当な会話をしながら目に入ってくる景色は全て刺激的である。海外どころか国内でも出身地の東京をほとんど出なことがない僕には全てが真新しい。途中、ラジャがいきなり「ブレーキがおかしい」と言って車を停める。ラジャは車から降りたり、戻ってきたり、何やらガンガンやっている。しばらくすると「直った」と言って、車を走らせ