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雄手舟瑞物語

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雄手舟瑞の放浪話。 「どうせ自分は憎まれ者でひねくれ者だから」と自分を卑下しながらも、青い鳥を探し続ける雄手。そんな彼が20年以上も放浪し、苦難に遭いながらも、ついに幸せの意味…
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#人生を変えた出会い

雄手舟瑞物語#41:バイトを越えた仲間たち

2000年9月にインド一人旅から帰ってきた僕は、好きじゃなかった大学により一層興味を失ってい…

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雄手舟瑞物語#40:緊張の演奏本番

照明が明転した。 さぁどう即興演奏を始めようか。進次郎がリフっぽいフレーズを弾き始めた。…

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雄手舟瑞物語#39:本番を待つ緊張-サックスのチューニングが今日は合っている

午後3時、暗いライブハウスの中。今日の出演は五組。僕らの出番は四番目だったので、リハーサ…

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雄手舟瑞物語#38:良いなと思うけど慣れないーまもなくライブ

秋葉原の音楽スタジオの待合所。2回目の練習。 蛍光灯の下で予約した部屋が空くのを待つ僕と進…

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雄手舟瑞物語#37: 初セッション

土曜日、夕方、秋葉原。 JR秋葉原駅から昌平坂を御茶ノ水方面に向かう。その右手に音楽スタジ…

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【雄手舟瑞#36】心の友、進次郎との出会い

「おい雄手、コイツをお前に紹介したかったんだよ」 トラは何とも背が高く精悍な顔つきだが柔…

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【雄手舟瑞#35】ムンバイ振りの再会

インドから帰って2ヶ月。僕はインドから戻ったトラと東京で再会した。 「お前、今日空いてる?」とトラから連絡があり、クラブでイベントするから恵比寿に来いということだった。 そういう場所は得意でない。自信に満ち溢れた人たちに囲まれて自分が小さく感じるからだ。ただ折角のトラとの再会の機会。僕は恵比寿に向かった。 今までコンビニバイトの先輩のダンスを見に渋谷のハーレムに行った時しかクラブに行ったことはない。そもそも恵比寿さえ初めてだ。 知らされた場所に向かう。受付をし、暗いク

【雄手舟瑞#34】インドひとり旅から戻ってきて

雄手舟瑞20歳。大学のテニスサークルのノリについて行けなかった。小さな社会で上下関係プレイ…

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【雄手舟瑞#33-インド編】旅の終わり、デリーから東京へ(8/29-9/2)

8月29日の朝8時。カトマンズからデリーに戻った。7月27日に日本から一人この地に降り立って約1…

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【雄手舟瑞#32-インド編】カトマンズからデリーへ(8/26-29)

カトマンズのバス停からインドはゴーラクプールに向けてバスが出発した。窓の外で手を振ってく…

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【雄手舟瑞#31-インド編】カトマンズ(8/22-26)

インド一人旅も終盤。大学のテニスサークルの合宿という集団行動の象徴に対し、違を唱え、一人…

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【雄手舟瑞物語#30-インド編】ワラナシからカトマンズ(後編,8/21-22)

川が増水してバスが渡れない!? なんてことだ。鎮痛剤を飲んで熱は少し落ち着いてきたものの…

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【雄手舟瑞物語#29-インド編】ワラナシからカトマンズへ(前編,8/21-22)

ワラナシで5日間過ごした後、ネパールに向かった。旅の相棒のチカブンはヒッピーの聖地ーいく…

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【雄手舟瑞物語#28-インド編】ガンジス川で沐浴を(8/17-21)

30時間の寝台列車の旅を終え、8/17の朝4時にワラナシ駅に着いた。リキシャーで町に向かった。ワラナシの朝は早く町の至るところにある寺院や町のスピーカーからお経が聞こえてくる。 チカブンがまずガンジス川に行きたいと言い出したので、僕は黙ってついていく。ガンジス川は雄大だった。対岸は見えない。水面に朝日が輝く。川岸は、早朝だというのに洗濯をしたり、沐浴をしたりする人でいっぱいだ。少し上流では火葬場があり、遺灰や遺体がそのままガンジス川に流されると聞いた。 「ちょっと持ってて