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ジョブチェンジ - 迷ったときの職種の選び方 -

ジョブチェンジって考えられたことありますか?
今の時代けっこう気軽にジョブチェンジできる世の中ではありますよね。

今回は、私がデザイナーからディレクターにジョブチェンジを決めた流れをまとめてみました。
もしジョブチェンジを考えているどなたかの参考になれば嬉しいです。

ジョブチェンジを考えるとき

ジョブチェンジをしたいと思う人は大きく2つのタイプに分かれるのではないかと思っています。

自分がキャリアアップのため、あるいは新しい興味を持って、他の職種に魅力を感じている=ジョブチェンジが決まっているタイプ
自分が今担当しているタスクが広がったり変化していく中で、漠然とどの職種が自分にマッチしているのかわからないタイプ

ジョブチェンジをしたい人というと、前者のイメージが強いですよね。
でも、実際はこれといった決め手があるわけではなく、なんとなく他にもっと適合性がある職種があるかも..といったふんわりとしたジョブチェンジ希望の方もけっこういらっしゃると思います。
今の自分の職種は本当にあっているんだろうか?もっと合うものがあるのだろうか?そんな疑問から発生するジョブチェンジもあると思います。
ちなみに私の場合は後者でした。
今回は後者の場合、どのような手順で職種を選ぶのか、その流れをまとめました。

現状の行動タスクを書き出す

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だんだん仕事をしていく中で、様々な業務が増えていくのはよくあることですよね。そんな中で一体自分はなにに問題を抱えているのか。そのポイントと向き合ってみることが大切だと思います。

まず、今の自分の状態を機械的に見つめます。
自分をロボットのように考えて、普段の行動タスクを書き出します。このときは「hogehgoeサイトのデザイン」と言った施策名ではなく、実際の行動を抽出して書くのがポイントです。「マーケットリサーチ」や「画像作成」「ページ設計」「コーディング」など。例えば「他チームのディレクターとのリソース交渉」などコミュニケーションタスクも全て書き出します。
また趣味でよくやっている行動や、副業の行動についても、書き出しておきましょう。前職で経験された行動タスクも入れてしまってOKです。
例えば友達とよく旅行に行くときに、スケジューリングをいつも行なっているなどの場合、「スケジューリング」なども入れられます。
Youtubeで動画配信をされている場合は「動画編集」「コンテンツ編集」「シナリオ作成」なども入れられますね。

行動タスクのリストを分類する

書き出したリストの中で、自分が「好き」と「得意」の2つの観点からチェックをつけていきます。
リストができあがったら、ざっと眺めてみてください。
全部得意が全然ないよ!となった方はご自分に厳しすぎるかもしれません。
不得意だと思うものをチェックして、逆転させても良いでしょう。
チェックがついているものを下記のように定義します。

「好き」と「得意」が両方チェックついているもの =「推しタスク」
「得意」にチェックが入っているもの = 「得意タスク」
「好き」と「得意」両方にチェックがないもの = 「苦手タスク」

私の「推しタスク」は、「企画立案」「アートディレクション」「データ分析」「グラフィック制作」「マーケットリサーチ」あたりでした。

マッチしそうな職種を探す

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自分の「推しタスク」がメインタスクとして、含まれそうな職種を書き出します。このときとても柔らかい気持ちで、あまりきっちり決めずになんとなくこれもみてみようかなーくらいのノリで見たもの、あるいはネットで見たものなども書き出します。
こちらで探した職種を「対象職種」と定義します。

現職種と対象職種の必要タスクを書き出す

書き出せたら、必要なタスクを書き出します。
本当に現在の職種が自分に合っていないのか確認をするため、まずは現職種の一般的なタスクについて書き出しましょう。
実際の自分のタスクではなく、一般的に周りの同じ職種の人が行なっているタスクを書き出します。
次に対象職種のタスクについて書き出します。
ネットや書籍で調べるのも良いですが、一番良いのはインタビューでしょう。知り合いや友人にそのような職種についている方がいたら、どんなタスクをこなしているのかインタビューしてみましょう
社内に該当職種の方がいる場合は、社内インタビューもよいでしょう。

タスクを見比べる

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現職種と対象職種のタスクが書き出せたら、それぞれ自分の「得意タスク」と見比べます
ここで対象職種や現職種とのマッチ度がわかります。
現職種と対象職種、どちらがマッチしているでしょうか。
ここでみたときに、対象職種より明らかに現職種の方がメインタスクがマッチしている場合は、本当に自分がジョブチェンジをするべきなのか再検討してみるとよいでしょう。もしかしたら、業務フローやコミュニケーションの仕方など、違う解決方法があるかもしれません。
あるいはもう少し、対象職種のフォーカスを広げてみると、もっとマッチした職種があるかもしれません。
対象職種のメインタスクで、「苦手タスク」が多い場合は、要注意です。現状と同じような状態になる可能性もあります。
メインタスクの中でご自身の「推しタスク」と「苦手タスク」のバランスで決めましょう。

私の場合はここで、デザイナーもディレクターも「推しタスク」では同じくらいだったのですが、「得意タスク」でみたときに、ディレクター職のタスクがより活かせる項目が多かったので、ディレクター職を選びました。

ジョブチェンジする前には実験を!

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「推しタスク」については、もうすでに経験があると思うのですが、好きではあるけれど、得意ではないあるいは未経験のものについては、転職前にできるだけ自分からタスクを取りに行き、実験をしましょう。
職場だけでなく、ご自身の趣味や副業の中でも結構です。

ご自身がそのタスクをやっていけるかどうかの判断にもなりますし、その実験結果は、転職の際の事例として、失敗しても知見として活かすことができます。

ジョブチェンジをする前に、デザイナーの立場で、実際に自分でリサーチや企画提案から施策を実施し、そのタスクや結果をみることで、ディレクターとしてやっていけるかどうか判断ができました。

いかがでしたでしょうか。
私は上記の過程を踏むことで、自分自身の得意分野を知ることができ、マッチ度を確認してから、ジョブチェンジをすることができました。

ジョブチェンジはスパッと決められない悩ましい部分が多々あると思います。転職後本当にやっていけるのだろうか、この職種で本当にあっているのか、そういったポイントが少しでも解消できれば幸いです。

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