見出し画像

給付奨学金~私は対象になるの?~【注目したいポイント編1】扶養家族で審査結果が変わるかも

こんにちは。雪花です。

前回は給付奨学金の申し込みについて、審査結果のシミュレーションについてお話をしました。

今回は、このシミュレーションをするときに、ぜひ試していただきたいことについてお話します。

シミュレーションをする時にぜひ試してみてほしいのは、扶養家族の情報をいろんなバージョンに変えてシミュレーションをするということです。

何それ?どういうこと?
と思われた方も多いと思います。

具体的にどうするのかというと・・・

例えば
A君6人家族がいるとします。

(家族構成)
☆お父さん(会社員)
☆お母さん(パート)
☆お兄ちゃん(大学4年生で来年4月から社会人)
☆A君(高校3年生で来年4月から大学生)
☆妹(高校1年生)
☆弟(中学3年生)

(家庭情報)
〇A君家族はお父さん、お母さん共に働いています。
〇お母さんは一定収入があるため、配偶者扶養から外れています。
〇A君4人きょうだいは、全員お父さんの扶養に入っているとします。

一般的に考えると、お父さんに扶養されている家族は4人です。

このA君家族でシミュレーションをする場合、

➀A君が高校在学中の現時点で申し込みver.
⇒4人兄弟全員がお父さんの扶養家族として人数に含まれます。

②A君が大学に進学した後に申し込みver.
⇒お兄ちゃんは社会人になってお父さんの扶養から外れるのでお父さんの扶養家族は3人になります。

分かりにくい例題ですみません。何が言いたいかというと、

A君が高校在学中に申し込みをする場合と、大学に進学した後に申し込みをする場合では、お父さんに扶養されている人数が変わります。

つまり、申し込み時期によって扶養家族の人数が変わるご家庭があるということです。
扶養人数が変わることで扶養控除額も変わるため審査結果が変わります。

扶養控除額が変わる=家計審査基準となる「課税標準額」が変わる
課税標準額が変わる=支給額算定基準額の計算結果も変わる
⇒審査結果が変わる可能性がある!!

ということになります。

極端ですが、A君家族の申し込み時期が
➀の時は「第一区分」になるのに、
②の場合は「第三区分」になる。
という結果が出る可能性もあります。

ただし、前回もお話しましたが、あくまでもシミュレーション“目安”なので、100%正確ではありません。
また、支給額算定基準額には基準額の幅があるので(〇円から△円までは◆区分)「何パターンか試したけどどれも同じ結果が出る」というご家庭もあると思います。

なので、次の春から環境が変わる兄弟姉妹がいるご家庭は、その変化があった場合のシミュレーションもして、どれだけ変化があるのか、それとも変わらないのかをチェックしてみてください。

この扶養家族の変化は採用後も影響が出てきます。
つまり、採用された区分(レベル)が、大学在学中に変わる可能性があります。
具体的には、採用時「第一区分(一番高いレベル)」だったのに、次の年は「第二区分(真ん中のレベル)」に下がるということがあり得ます。

なぜそのようなことが起こるのか
このお話については次回以降改めてお話していきます。

少しでもお役に立てれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?