見出し画像

給付奨学金~私は対象になるの?~【注目したいポイント編2】採用された後に結果が変わるって本当?

こんにちは。雪花です。

前回お話したシミュレーションで試してほしいことで、扶養家族の人数についてお話しました。

今回は、扶養家族の人数による審査結果の変化について、もう1点注意していただきたいことについてお話します。

給付奨学金に採用されると、採用された区分(レベル)に合わせて給付奨学金を受けることが出来るのですが、この採用された区分(レベル)が、卒業までずっと受けられるわけではありません。

実は、採用された区分(レベル)が、大学在学中に変わる可能性があります。

具体的には、採用時「第一区分(一番高いレベル)」だったのに、次の年は「第二区分(真ん中のレベル)」に下がる可能性が十分にあるということです。もちろん上がる可能性もあります。

なぜそのようなことが起こるのかというと・・・

採用後に「適格認定(家計判定)」という審査があるからです。

適格認定(家計判定)という審査は、年に1度夏ごろに行われます。
審査の内容は、申し込み時に提出したマイナンバーを通じて前年度分の
所得等の情報を基に、区分(レベル)の見直し審査がされます。

この審査の結果によって、その年の10月から1年間(10月~来年9月)受けられる区分(レベル)が変わる可能性が出てきます。

変わる要因として考えられるのは、申し込み時点で基となる課税標準額などの情報と見直し審査が行われるときに基になる課税標準額などの情報が違うからだと思われます。

ここからはあくまでも私の見解なので、参考までにお読みいただければ幸いです。

例えば、今年4月に申し込みをする場合、審査の基になるのは2021年の課税標準額などの情報です。
この審査の結果、「第Ⅰ区分」という結果が出たとします。

1年後、見直し審査(適格認定)が行われる際に審査の基になるのは2022年の課税標準額などの情報です。

1年の差ではありますが、この1年で給与金額に変化はなくても大学生から社会人になったお子さんがいるなど扶養家族に変化が生じると控除額が変わり課税標準額が変わります。
基になる課税標準額が変わると、それで算出される支給額算定基準額が変わります。

この変化によって、受けられる区分(レベル)が変わる可能性が出てくるということになります。

もちろん、まったく変わらず同じ区分(レベル)を受け続けるご家庭もいますので、100%絶対に変わるというわけではありません。

申込者となるお子様が在学中に家族の中で環境の変化(特に進学から社会人など)がある場合は、万が一に備えて別の奨学金を検討するなどを考えると良いかもしれません。

少しでもお役に立てれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?