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秋が恋しい

昨日出先で、「クリスマスケーキ予約受付中」という旗を掲げているお菓子屋さんが見えて、すこしくらっとした。
まだこんなに暑いのに、もうクリスマスの足音がする。
世界がバグっている。

私は確かに狂おしいほどに夏が好きだが、この好きな夏というのはやはり「秋と冬と春を越えた先にあるべきもの」であって、他の四季も大好きだから、こうも夏が延々と続くと心身が思うようにいかない。
夏は好きだけれど、夏単体ではそれは発生せず、四季の中に夏という居場所を4ぶんの1ほど割り当てられて初めて、それは大好きな夏となる。

もうずっと夏だ。わずかに秋があった気もするが、大好きな金木犀の香りなど感じたためしがない。
秋のおいしい食べものも、例年ほど積極的に体が欲しない。おかしい。大好きなのに。
夏はいつも体調が良くなるのだが、今は体がやられている。気温は夏のはずなのに。
あるべきものがそこにないというのは、こうも人をおかしくしてしまう。

寒いのは苦手だけれども、秋が恋しい。
寒さをこんなにも恋しく感じる日が来るだなんて、想像もしなかった。
私は夏が大好きだけれど、やはり四季そのものが大好きなのだ。


ただ、肌寒さに焦がれてはいますが、秋をすっ飛ばして急に冬になるのだけは本当に勘弁してください。やめろ!

なにか感じていただけましたら、よろしければ。よろしくお願いいたします。