ユンセリとbatshevaの共通点、『肩』について
「愛の不時着」ユンセリの肩
ユンセリのファッション、はドラマの人気が高まるにつれて
話題になっていた。
個人的に、ほぼファーストシーンである会議のときから違和感があった。
肩からのバランスがおかしい? バブル時代の肩パッドに匹敵、それ以上。
「肩肘張る」「肩の荷が降りる」
日本でも肩が入る慣用句には、身体的な役割通り、何かいろんなものを負う、
担うというニュアンスを含むものが多いが、
韓国は言葉の意味以上に、「肩」に負わせている役割が大きいと思う。
韓国ドラマに見る「肩」の役割
男性俳優の、その人気に大きく関わるのは顔ではなく、肩幅であるように思う。
イ・ジョンソク、キム・スヒョンのキャリアを積んでいく上で肩幅の広がり、
ソ・イングクの「応答せよ1997」で披露した肩幅!!(彼は何かのバラエティ番組で、学生時代オッケ(肩)というあだ名だったと言ってた気がする。
日本だったら「ショルダー」ことロバートの秋山じゃないかと思ってやり過ごしたことを思い出す)
肩幅が広いと、相対的に顔が小さく見えるし、大人っぽくなる。
だからなのか、女優の場合も、華奢な女性が気の強い役や社会的立場を表現するとき、異常に肩パットの入った服を着せることがあり、
まさに不時着以前のユンセリにもそれを感じた。
そして韓国ファッションについて、以前からそんな肩への独自の思い入れがあるんだろうなと感じていた嬉しい違和感、それは
パフスリーブだ
安くてかわいい韓国ファッションが入ってきた頃、
ソウルの朝までやってるファッションビルに行ってショップを回るとき、
とにかくなんでもかんでもパフスリーブだらけ、なのだ。
なぜ嬉しいかというと、個人的にパフスリーブが好きだから。
それだけで、やっぱり私は韓国にあっているのかも、と思うくらいだ。
batsheva
は、大好きなブランドなのだけれど、ここもまたパフスリーブが特徴的だ。
見てるにはめちゃくちゃ可愛いのだが、いざ着てみると、肩幅が狭い私には
ちょっと、肩すごくない??
と肩に見合わない立派なパフスリーブに抵抗感が出るくらいだ。
でもうまくサイズダウンして、小さめのものを着ると割としっくりくる。
肩パッドは抵抗感があるけれど、パフスリーブには親近感を感じる。
多分、ファッションをきちんと勉強するとパフスリーブについて
もっと学術的、歴史的?な意味を知ることができるのかもしれないけれど、
なんとなく好きな理由がわかると好きじゃなくなってしまう、ような気がして
ふかふかを楽しむことにとどめている。
少なくとも、肩幅はおいといたとして、
パフスリーブを選ぶ人と、肩パッドをがっつり入れた服を着る人、
には何か精神的にすごく大きな違いがある気がする。
肩幅が狭いのがコンプレックスなので、着ることで
少しでもバランスよく、肩幅を広く見せたいと思って好きなのかもしれない。
強くなりたい、偉くなりたい・・・
パフスリーブに、それ以上何か担わせようと思っているのかどうかは、不明だ。
こういうパフスリーブの合わせ方が似合うといいなあ。