忘れられない一人の経営者
全国3000人以上、数々の経営者と出会う中、
人間性の高い素晴らしい方々にもたくさんお会いします。
そんな中、
取材で1度しか会わず、
後の交流はなく、
取材の数年後に引退されたけど、
ふと思い出す方がいます。
記者である私のブログを事前にいくつも
さかのぼって読まれ、
「あれはここがこういう風にいいですね」
「私もこういう風に思いますよ」と、
さまざま視点から共感の言葉をくれました。
そんな人は初めてだったから、うれしかった。
いい意味で記者の心を掴むのが上手い方でした。
その経営者の取材で印象に残った言葉を一つ。
言い損ないは聞き手の粗相。
聞き損ないは言い手の粗相。
話す側がうまく言えないときは、聞く側に問題がある。
聞く側がうまく聞けないときは、言う側に問題がある。
お互いに問題をなすりつけるという意味ではなく、
お互いがそのように思いやっていたらいい場になるよ、と。
記者としては当然だけれど、取材に行くときは、
「私はあなたのことが知りたいんです」を全面に出します。
そのためにできるだけ多くの情報を得て行きますが、
取材相手が私の情報をたくさん得て、
そこにフォーカスしてくれたことは初めてだったのです。
こんなにうれしいんだな、それを知れたのもよかった。
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