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活け草

子育てがひと段落した元保育士の友人宅に、放課後次女と近所の子どもたちが、時々お邪魔して遊ばせてもらっています。

彼女は何かを教えるでもなく、積極的に遊んでくれるでもなく、子どもたちのやりたい遊びを見守り、絶妙なタイミングでアシストしてくれます。

先日様子を見に行った時、次女が始めたのは、活け花でなく「活け草」。お庭のいろいろな草を摘んで、工夫しながら活けていました。花でなくても、いいよね。草は色が似ている分、いろんな形、いろんなボリュームが見えてきます。

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お庭とお部屋が行き来しやすいお宅で、草を摘んだ後は、友人はそっと見守りながら、次女の作業をサポートします。何に挿して飾るか、どこに飾るか、次女は次々に工夫します。草をただ飾ることを本気で取り組むと、「活け草」になるのですね。コップの草がとても美しくて、はっとさせられました。

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いつも友人は何かをやらせることなく、子どもにそっと寄り添って、子どもを観察し、その子の可能性をそっと引き出します。なかなかできないなあ。ついつい、口や手が出てしまう。子どもに限らず、育てるということの本質は、よく「視る」ことなのかもしれませんね。

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