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コロナウィルス禍を乗り切るために

今こそ俯瞰、鳥瞰で物事を捉えないといけない気がします。

自分たちは飲食店を営んでいます。政府行政は社会生活安定維持のために必要な施設と判断し、事業継続要請が発出されています。その基本方針に従い事業継続要請、営業時間の短縮要請に従って、この時期は休業日を設けず営業しております。一方で国民の皆様には不要不急の外出自粛要請が出されておりその定着で、日々おひとり様、おふたり様で貸切の様な状態が続いています。

しかし、罹患された方、医療従事者の方、それを支える方に比べると文句など言える立場にありません。自分たちは、政府行政の要請に従い店舗運営を継続するだけです。

自分たちのできることは何か。もちろん、外出を促して経済を回すことではありません。しかし、人間が安全で安心できる食事をキチンと食べることは最低限かつ最重要で必要不可欠な営みです。今こそ食事は不要不急ではなく、必要必至なのです。

レストランの本来の意味は、再構築です。傷付いた旅人や疲れ果てた村人に温かいスープを出せる限り、その事でまた歩き出せる活力を与え、見送り出すそんな場所でなければならないと思っています。

皆さん気分は沈みがちですが今こそ外食、中食、内食問わず1食1食を大切にして下さい。「食事」という字は「人」に「良い事」と書きます。食事をすることは、生命維持に必要な栄養素を身体に取り込み、そのことで抵抗力のある元気な身体を維持し、少し不安から解放され精神の安定を得ることが出来ます。

いま社会は誰ひとり経験したことの無い困難な中を彷徨い、不安な心を抱き、その闇の深さに怯え、それを払拭する為につい他人を批判し、誹謗中傷し、不必要に攻撃的な時代を迎えています。きちんと食事をしていますか。

精神的に安定することで少し人間は優しくなれるのではないでしょうか。一日でも早くこの困難を収拾し、自分の周りの誰も傷つかないことを祈るばかりで、その事は皆さん同じで思いでしょう。

まずは元気な心と身体で免疫力を高める必要があります。この難局を乗り切るためには、きちんと食事をとり不用意な攻撃するのではなく冷静に俯瞰で物事を見ることが必要です。そうすれば自分たちに出来る事、やるべきことが見えてくるはずだと思います。

子供は天使です。乳幼児は自分が泣いているのではなく微笑むことで周りの大人が笑顔になる事を知っています。大人はどうでしょう。

飲食人は、食を通じてお客様の笑顔の連鎖を創り出すことが出来ると信じています。自分たちが出来ることは少ないです。まずは自分たちが元気でお客様に笑顔で、お客様の笑顔を想像して喜んでもらえるよう精一杯やります。

仮にこの感染爆発、医療崩壊の危機を乗り切ったとしても、経済的な問題を含めて問題は山積みでしょう。今回の件はここで終わりと言える事態ではありません。まだまだ迫り来る難題を力を合わせて解決するために「食」と「笑顔」を忘れず皆さん一緒に備え乗り越えましょう。

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