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書評ブログ「インクの匂ひ」 vol.7

無類の本好きのわたし。どうせなら読んだままにせず思いっきり主観の入った書評を書いてみたいと思い立ちました。この記事がきっかけとなり、実際に読んでくださる方がいたらとても嬉しいです。

≪読み終わった本≫
『50歳からの大学案内』 花岡正樹

この本を手にしたきっかけは、以前から私の中でのキーワードだった「学び」という言葉が最近特に気になりだしたから。私の最終学歴は高校卒業。その頃はもう勉強するのは嫌だったから社会人の世界に足を踏み入れたのだけど、その社会人を長く続け多少のツライ目にもあい、悩みながら、でも仕事の面白さを感じ始めた頃、じわじわと“学び”たいなぁと思うようになったのです。
そして現在。環境的にも今がベストということもあって前向きに学んでみようと思い立った時にこの本の存在を知りました。

≪読み終わって…感想≫
この本にはもう十分に大人である13人の方々が登場します。社会人として専門的な知識を得た人や、家族のために主婦業を頑張っている女性たちがもう一度学びたいと思い立ち、大学が設けている社会人枠を利用して大人の学びを体験しているお話が書かれています。
タイトルには“50歳からの~”とあり、私はまだその年齢には達していませんが、人生の先輩方が生き生きと楽しんで学んでいるお話を読んでいると、私はワクワクしてきたのです。
それと同時に、大学って若い人に向けてだけ学ぶ場を提供しているのではない。そしてそれを利用しない手はない!と強く思ったのです。
何より、この本で紹介されている13人の方たちは、定年すると「さて何をしよう?」と途方にくれる人がいる中で、「第二の人生、楽しまなきゃ!」と言った感じでとっても前向きなのが印象に残っています。
またこの本では、社会人向けのカリキュラムがある関西の大学が紹介されているので、これから何かを学びたい人にとっては、とても参考になる一冊です。

≪ふせんを貼ったところ≫

…疑問を持ち続けることです。ただ情報に触れるだけではいけません。何かを知ったとき、なぜ、どうしてを考えて、まずは自分で解決しようとする。それでわからなければ、本を読んで調べたり、専門家に聞いたりする。

私を含め、多くの人は何かの情報を知ったときには「へぇ~、良いこと聞いた!」と思うことはあっても、それはその瞬間のことだけで終わってしまうもの。それでは何も自分の肥やしにはならないなと反省しました。

≪あとがき≫
関西の大学で社会人向けに様々な学びの場が紹介されている、この「50歳からの大学案内」。
もちろん、働きながら学ぶのは言うほど簡単なことではないはず。だけど、13人の方たちは学ぶ以外にも同じ学びの場で出逢った人たちと、とてもいい交流をされているのを読み、こんな年の重ね方、とっても素敵と感じ、いくつになっても学ぶことを忘れないような歳の重ね方をしようと思ったのでした。

読み終わり、さっそく次の一冊を手にしました。そのお話についてはまた後日ご紹介させていただきます。

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