note_ブログ画面

書評ブログ vol.27「アウェイの流儀」を読んで

無類の本好きのわたし。どうせなら読んだままにせず思いっきり主観の入った書評を書いてみたいと思い立ちました。この記事がきっかけとなり、実際に読んでくださる方がいたらとても嬉しいです。

≪読み終わった本≫

『アウェイの流儀』 林田尚之

画像1

著者の林田さんとは、とある読書会でお目にかかったことがあるのですが、ニコニコと微笑みを絶やさない素敵な方だなぁと感じました。
その林田さんが本を出版されたとのことでしたので、早速Amazonで購入したのですが、すでに入荷待ち! す、すごい!
数週間後に届き読みだしたのですが、とても読みやすい文章で、時には面白く、そして時には涙するような場面があり一気に読み終えてしまいました。

内容は、林田さんが大丸百貨店でのフランスや中国での海外勤務。言葉が違うだけでなくこれまでの「当たり前」が通用しないアウェイの中で見舞われた数々のピンチを林田さんはどんな考えをもって乗り越えたのかが書かれている1冊です。

読む前に、”私がこの本を読むことで自分の何を変えたいんだろう?” と考えてみました。

「行動範囲や行動内容、考え方のパターンがいつの間にかパターン化してしまっている。それを変えるヒントが書かれていたらいいなぁ・・・。」

そう思いつつ読み進めていきました。

あった、ありました! その答えとなるような部分が。

林田さんは言葉や考え方の違うフランスや中国で仕事をする中で、これまでの自分のあたりまえを押し付けるのではなく、自分とは違う人、自分が知らないだけなんだとし、それらを「新しい発見」として楽しまれたのです。
そうすることで世界にはいろいろなものの見方や考え方があると考え、どんどん視野が広がって小さな成功体験を積み重ねることになります。

そして最後のほうで書かれていた一文で、読み始める前に私が期待していたヒントの答えのようなものを見つけました。

アウェイにいようが自分の中で「譲れないもの」と「譲っても問題ないもの」をしっかりと持つ。

私はいろいろなことに興味を持つものの、時に人の意見に左右されたり人が良いというものにすぐに興味を惹かれたりして、自分の核みたいなものがないなぁと思うこともありました。
でも、この本で林田さんのアウェイでのご活躍を読み、「譲っても問題ないけれど、これだけは誰が何と言おうと私はこう思うの~」というユルイ核を持ちつつ、自分と違う考えの人と遭遇したら「へぇ~、そんな考え方もあるんだ。面白い!」っていう感じのノリで頭の中を柔軟にしていこうかなという思いに至りました。

本文の中で中国語の発音には「四声」と呼ばれるアクセントについてご紹介されているのですが、その特徴がとても分かりやすい!!

それから、長崎大丸にあった銅像「政どん」のプロモーションビデオ、YouTubeの動画を拝見しましたが、愛らしいキャラクターの政どんや長崎大丸で働く人たち、などと出演されていて、長崎大丸は皆さんに愛されていたんだなと、とてもあたたかい気持ちになれたビデオでした。

最後に、本当に読みやすい文章で涙あり、笑いありの内容の1冊でした。
次回作がとっても待ち遠しいです♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?