【IT企業就活】座談会で見抜く!入れば地獄のブラック企業の見つけ方
こんにちは、SEタルトです。
この記事は就活生や転職活動中の方に向けて、
ブラックIT企業の見極め方をお伝えしたいと思います。
まずはじめに、みなさんにお伝えしておきたいことがあります。
それは、
IT業界はブラック企業の温床である
ということです。
そもそもIT業界は他業種に比べて残業時間が多いです。
転職情報サイトdodaの調査によると、職種別の平均残業時間ランキングで
IT/通信系エンジニアは月平均30.2時間で全体4位にランクインしています。
さらには企業によっては、この残業時間に加えてサービス残業や持ち帰り残業が当たり前になっている企業もたくさんあります。
私の会社にも、新卒で入社した会社がブラックだったため転職してきた
中途入社者が何人もいます。
IT企業が行うシステム開発は億単位のお金がかかった大規模な
仕事であることが多いです。
絶対に遅らせることができないリリース日を守るために
何日間も会社に寝泊まりして働くことや
予算を抑えるために残業時間代がでなかったり、
労働基準法をクリアするためにタイムカードがつかないように残業をさせられる、なんてことがブラック企業ではよくあります。
就活イベントの社員座談会や会社説明会に行けば、
「高月収」「家賃補助や福利厚生」「リモートワーク可」
「フルフレックス」「主要駅直結のきれいなオフィス」
「早期選考ルート」「一次面接免除」
などなど、企業はみなさんを甘い言葉で誘惑してきます。
しかし、先ほども言った通り、IT企業はブラック企業が非常に多いです。
IT企業は参入ハードルの低さから、常に新しい企業が誕生しているため
企業数も膨大、特色もまちまちでブラック企業の判別が就活生にとっては難しいです。
そんな皆さんのために、
リクルーターとして合同会社説明会に毎年参加したり、
IT企業でたくさんの同業他社と一緒に仕事をしてきた経験から、
先輩社員座談会や会社説明会の質問タイムを使って
ブラック企業を見抜く質問集をお教えしたいと思います!
いまから紹介することは、会社を選ぶうえで超重要であるにも
かかわらず、
会社説明会では語られないかつ採用パンフレットや
ホームページにも絶対にのっていない情報なので、
こちらから聞き出すしかありません。
これからIT企業の就活イベントに参加予定の方はぜひ参考にしてください!
絶対聞くべき質問1
「客先常駐と自社勤務の割合を教えてください」
「客先常駐」というのは、自分が就職した会社とは別の会社に
常駐して、常駐先の会社のシステム担当として勤務することです。
当然、毎日常駐先の会社に出勤することになります。
「自社勤務」は普通に自分の就職した会社で働くことです。
就活生のみなさんには聞きなじみのない言葉かと思いますが、
IT業界で客先常駐というのはよくある働き方です。
IT人材が不足している企業に、
IT企業が自社の社員を労働力として派遣してお金をもらうビジネスモデルです。
派遣先の企業の種類は様々で、
IT系ではない一般企業の情報システム部門の一員として派遣されることもあれば、開発人材が足りないIT企業に派遣されることもあります。
この質問で、客先常駐の割合が高い(半数以上)会社は、おすすめしません。
常駐が多い=ブラック企業
とまでは言いませんが、
客先常駐が多い会社で長年働き続けるのはけっこうきついです。
具体的にきつい点をあげると
自社の労働環境(オフィスの綺麗さや立地など)が気に入って入社しても
全く違う場所で働くことになる同期と仲良くなっても会う機会がなくなる
数年ごとに労働環境が変わる
客先に自社の社員が少ないため常にアウェイ
働き方(在宅勤務やフレックス)を客先に合わせる必要がある
派遣先企業の社員が上の立場になるので年齢が上がっても立場が低いまま
などです。
みなさんは就活でオフィスの環境、働き方、社員の雰囲気などを
みて会社を選ぶと思いますが、常駐が多い会社だと実際にそのオフィスで
働かない可能性がでてきます。
きれいで立地のいい会社を選んだのに、実際に働くのは
古くて駅からも遠い会社、なんてことが起こるんです。
働き方についても同じで、基本的に常駐先の企業の社員の働き方に
合わせることになるので自社で在宅勤務やフレックス制が認められていても
常駐先の会社にその制度がなければ使うことができません。
さらに、新人研修で同期と仲良くなっても
働く場所が違うために会う機会がなくなりますし、
常駐先では自社社員は数名のみのパターンが多いためアウェイに感じることが多いです。
さらに、立場としては常駐先企業の社員が上になるので、たとえ年齢が自分のほうが上であっても常駐先企業の社員には基本敬語を使うことになります。
30代40代になっても若い社員に敬語を使うのって、なかなかきつくないですか?
このように、客先常駐という働き方はできれば避けるべきです。
絶対聞くべき質問2
「受注する仕事は何次受けが多いですか」
この質問は会社説明会のような、就活生がたくさん集まっている場面では
少し聞きにくいかもしれません。
できれば、社員座談会やリクルーターとの個別面談など
ある程度クローズドな場面で聞くことをおすすめします。
間違っても面接の逆質問では聞かないでください。
この質問で何を聞いているかについて解説します。
システム開発をいうのは大規模な仕事です。
億単位でお金が動きます。
当然、開発要員もたくさん必要になります。
しかし、多くの会社で開発に必要な要因を全員自社の社員でまかなうことは
不可能です。
社員はすでに開発したシステムの維持管理を行っていたり別のシステムの開発をすでに行っています。
では不足している人材をどうまかなうかですが、
別のIT企業に人材の派遣を依頼します。
または開発の一部を別会社に委託します。
IT企業によく発生するのが多重下請け構造で、
開発の一部を委託された企業はまた別の会社に開発を委託して、
その別会社もまた別会社に委託して…というように
元請会社が委託した開発を実際に担当するのが3次請け、4次請け企業に
なることがIT業界の普通です。
なぜ多重下請け構造になると思いますか?
理由は簡単で、自社社員を使うより下請け会社のほうが
安く仕事をやってくれるからです。
つまり、自分が働く側である場合、
下請になればなるほど労働条件は悪く、報酬(給料)も安くなります。
きつくて薄給です。
その会社が何次請けかは、会社の説明資料には絶対にでてきません。
こちらから聞かない限りわからない情報なので、
質問機会を有効に使って情報を聞き出してみてください。
ちなみにこの質問は、「答えられない」「データがないのでわからない」
という回答をもらう可能性も高いです。
このような回答をもらった場合は下請けが多い企業と判断してもらって大丈夫です。
一次請けが多い企業は「うちは一次請けだよ」と回答しますので。
以上、IT企業の就活イベントで絶対に聞いておくべき質問をご紹介しました。
企業を選ぶ際に確認すべきポイントはたくさんありますが、
ここまでご紹介した2つの質問はこちらから聞かない限り絶対に
分かりえないので、質問の機会を積極的に活用して、
情報を聞き出してみてください。
他にもIT企業の就活に役立つノートを多数公開しています。
記事は今後も追加予定なのでぜひフォローしてお待ちください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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SEタルト
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