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楽描き「散歩道」

一日に一度は、かならず散歩をする。

Spotifyに作った「好きなもの」フォルダから洋楽を選んで自作自演の散歩DJ。歌詞がわからないことが、重要。英語がわからないことが、前提。今日は、Sigridの「Bad Life」から始まってMaroon5の「Lost」で終わった。( うーん、なんとなくどちらも題名が暗い(笑))

そういえば、先日買ったチェキも持って出かけてみた。昨日たまたま見た写真展がとてもすばらしくて、わたしも写真が撮りたくなって。以下、今日のわたしの視界の切れ端。

わたしにとって重要なことには、他人にとってはもちろん、実はわたしにとってももう重要ではないものも含まれている。その一つが、散歩である。習慣化されてしまって、考えもしなかったけど、本当に散歩がなくてはならなかったあの頃はとうに過ぎて、今のわたしには本当は必要ない。お守りみたいなもの。

そういう、一応バッグに忍ばせているナプキンや絆創膏みたいなものってたくさん残っている。もちろん、それがあれば安心するのだからあって困ることはないけれど、、、

自分を悲しみに繋ぎ止めておくためのお守りは、少しずつ手放していこうと思う。まずは、「ステーキ」( 牛の厚切りステーキだけが、わたしの食べられない物だったのだが、実はもう食べられる、なんなら美味しく食べられる、多分 )。「食べられないものがある」というシールはもうわたしに必要ないから。

一日に一度の散歩も、歌詞のわからない洋楽も、いつか重要でなくなる時が来るんだろうな。その時、また並べて後ろ髪をひかれながら断ち切って、少しずつまた自由になれるような気がしている。散歩道にそんなことを思った、一月二十六日。

SETA