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品品喫茶譚

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暇さえあれば喫茶店に行く。テーブルの上に古本屋で買った本を広げて、珈琲を飲む。ぼーっと窓の外の風景を眺める。 初めて訪れた街では喫茶店を探し、住み慣れた街に新しい喫茶店を見つけて…
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#世田谷ピンポンズ

品品喫茶譚 第95回『東京 高円寺ごん ピンポン、初の個展をするのこと』

5月8日。 午後早く高円寺に着き、ポンチ絵の展示をして下さることになっている本の長屋へ向か…

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品品喫茶譚 第94回『尾道 そごう 喫茶部あくび 凡夜READING CLUB 尾道に登場するの…

連休初日ということもあって、人手を少し警戒していたものの、尾道駅はそこまでではなく、まし…

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品品喫茶譚 第93回『姫路 大陸 木山捷平展でシングするのこと』

朝早く姫路に着いたので、大陸でモーニングを決めることにした。 私は大抵、細長く奥まった店…

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品品喫茶譚第92回『神戸 ファイン』

ファインに入り、私たちは今夜の凡夜READING CLUBトークパートの打ち合わせをする。と共に、と…

品品喫茶譚 第91回『神戸 ファインの一個手前』

チェックイン開始時間の十分前にロビーについた。 こういった場合、タイミングによっては少し…

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品品喫茶譚第90回『京都 逃現郷 華麗なカレー』

ここ最近、茶の間にカレーを食べに行くことが多いため、少し辛いカレーに親しみ過ぎていた。 …

品品喫茶譚第89回『京都 茶の間 やはりカレーは辛い』

前回の文章より一週間後、また茶の間にカレーを食べに行った。 前は小雨降りしきる中をチャリで乗りつけた私だったが、今日は市バスで店を目指した。 自室の最寄りバス停から出ているバスだと、店から少し離れたところに停まるので、少しウォーキングする必要があるのである。今回はそのウォーキングのせいもあってか、ビーフカレーに辛さは普通というお馴染みのやつに、ライスは大盛というチョイスをした。 前回の文章で、私はあまりルーをかき混ぜずセパレートしたまま食いたいなどとほざいていたのだが、初めて

品品喫茶譚第88回『京都 茶の間 カレーは辛い』

今年、スケジュール帳を購わなかったことを結構な頻度で後悔している。 スマホを駆使してスケ…

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品品喫茶譚第87回『京都 ゴゴ 野暮生活者が二人』

ゴゴに入ると、生憎テーブル席は埋まっていた。 少し遅れるという藤井を待つ間、カウンターで…

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品品喫茶譚 第86回『またいつものカフェバー』

タイヤの空気が少し甘い気がするが、気にしないふりをして自転車をガレージから出した。日が伸…

品品喫茶譚 第85回『長崎 冨士男』

土曜日。ってやっぱり今日ですやん。 九州へ。 とても大切な用事があり、そのあと最後の最後、…

品品喫茶譚 第84回『京都 行ったことのない近くのカフェといつものカフェ』 

土曜日。って今日やんけ。昼に思い立って蕎麦屋へ行く。けいらんそばというあんかけに卵としょ…

品品喫茶譚 第83回『栃木 日光 フルール』

とにかく風の強い日だった。 風は冷気を運んでくる。この日、日光に集った私、Kさん、Aさん…

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品品喫茶譚 第82回『いまさらホールデン・コールフィールドに影響されて喫茶店を訪れた男』

喫茶店で珈琲を注文するときにさ、店員さんが「フレッシュやお砂糖はどうしますか?」って聞いてくれることがあるだろ?  そういうふうに聞いてくれるときは大丈夫なんだよ。一言、ブラックで、これで済んじまうんだけど、困るのは、聞いてくれなかったときなんだな。 もちろんそんなときでもブラックで、ってちゃんと言えるときもあるんだけど、なんだか色々なタイミングを逃しちゃってさ、どうしても言えないときがあるんだよ。そんなときは大変なんだ。 珈琲と一緒に小さな銀色の容器に入ったフレッシュと細長