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やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その①~序章

闇の組織に気をつけろ!!

この世界はキケンに満ち溢れており緊張感の高いもの、一歩外に出ると自分の周りには敵がいっぱい、闇の組織が隙あらば自分に攻撃を仕掛けてきたり、自分の行動を邪魔したりしてくる「やるかやられるかの世界」、そのため油断すると自分がやられてしまう・・・わたしはそんな世界を生きています。

そしてそれは自分に限ったことではなく、ほかのみんなにとっても同じことであり、社会で生活する方々はみんな自分と同じように周囲の無数の敵と常に戦っているんだと考えています。
みんなが戦っているんだから自分も同じようにこの世界を生き抜いていくためには戦っていくしかない、「まけるもんか」、という思いで日夜必死に戦っています。

わたしにとってこの世界で生きぬく、生活していくということは、戦いに勝ちつづけていくこととであったのかな、なんてことも思います。

闇の組織なんて存在しない?

そんな自分の世界観が覆ろうとしています。「どうやら世界はそれほどキケンではないらしい」、少なくとも自分以外の方々は、そのような「キケンな世界」を生きてないらしい、ある日の何気ない妻との会話をきっかけに、そんな風に思い始めました。

今、自分の世界観が少しずつ変わってきています。
統合失調症を発症して20数年、フルタイムでの仕事に復帰し10数年たち、この間結婚もしており、ここ数年は症状らしい症状も自覚しておらず、そのため「自分はもう統合失調症が治っている」、「自分は統合失調症ではなかった」、なんてことも思うくらいリカバリーが進んでいることを自覚しているわたしです。

そんなわたしですが実はまだまだ戦う必要がないのに戦いを今もなお続けながら生きているようです。もしかしたら臨床的にいうとすれば、統合失調症の症状の真っただ中で生きているということなのかもしれません、全く無自覚のままで・・・なぜなら自分は今も闇の組織からの攻撃にさらされており、自分にとってはその状態のなか生きていくために戦い続けていかなくてはならないことは普通の状態なのだから・・・。

統合失調症=人生終了?

統合失調症という病名に、ネガティブなイメージを抱かれる方も多いのではないでしょうか?わたしも統合失調症を宣告されたときには「人生終わった」、みたいに思ったことをよく覚えています。

しかし、今思うのは決してそんなことはないなということです。現在進行形で統合失調症であるわたしも世間並みに社会生活を送ることはできているわけで・・・。

ここでは、妻との対話の中で明らかになってきた、統合失調症であるわたしが日々どのような攻撃を受けてどう戦っているか、そしてどう対処しているかについてお話ししていき、果たして本当に「統合失調症=人生終了」、なのかについて考えていけたらと思います。



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