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やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その㉑~迷宮に・・・

前回まで

福祉の仕事をはじめて約3年目にぶつかった壁。立ちはだかった壁にぶち当たり、またもや調子を崩すこととなりました。
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑳~暗雲が・・・|せっと|note
この時期再び入院もしており、その果てに退職に至りました。
ここからの私は、突破口を見出すことができるのでしょうか、はたまた再び暗黒時代に突入してしまうのでしょうか・・・

敗者復活なるか・・・?


はじめて経験した福祉の仕事。壁にぶち当たり、再び以前のように周りから悪口を言われているように思うようになりました。
2回の休職を経て仕事を続けることができなくなり退職に至ります。
再び入院するのですが、退院して2,3か月過ぎ、調子が戻ってきたと思った私は無職になってしまったことに負い目を感じるようになります。
再びハローワーク通いをはじめ、別の知的障がい者の入所施設の支援員の求人を見つけ応募、採用され非常勤として働き始めました。

この時自分の中では、「一応福祉の世界を少しかじってきた、その経験を活かして応用することですんなりと仕事をこなすことはできるはず、ゆるく仕事をしながら精神保健福祉士の通信課程との両立を目指そう」、なんて考えがあったように思います。
今にして思えば、前職を退職するに至った原因をきちんと振り返ることができていませんでしたね・・・

轟沈・・・


この目論見はあっけなく崩れます。調子は戻っていなかったのでしょうね。以前にもあったように頭が回らない感覚があり、指示などが頭に入ってこない、意味が理解できないような感覚があり、そのせいで仕事ができていないと強く感じる毎日でした。
そして仕事の内容的にも前職での経験はほとんど役に立ちませんでした。
そもそも前職は製パン作業を通して利用者さんの支援をする施設であったので、仕事の中心は製パン作業でした。
なので利用者さんに生活支援の部分でどのようにかかわるかといったことのノウハウは自分にはまったくと言っていいほどありませんでした。入所施設で生活する利用者さんにどのように接したらいいか、どんな声かけをしたらいいかわからない、私のかかわりがまったく通用しない・・・まさにお手上げ状態、何もできない、自分がまるで役に立っていないように感じる毎日でした。
福祉の仕事をしていたとはいえ、いわゆる対人支援という面に関しては自分はぜんぜんキャリアを積み上げてこれなかったんだということを痛感することとなりました。

そのため施設のほかの職員から悪口を言われているとか、自分に対してダメ出しをされているとか感じており、次第に朝が来るのが憂鬱で起きあがることができなくなり勤務が安定せず、休んでばかりの日々でした。
仕事に行けたとしても、隠れて頓服を服用しながら業務にあたっており非常に長く感じる勤務時間をなんとかやり過ごすことに必死でしたね。

何者でもない自分


結果翌年の契約はしてもらえず、ここも1年で退職になりました。
またここで無職になってしまいました。精神保健福祉士の養成課程に身を置いているとはいえ、仕事をしていないことに強い負い目を感じていたため、この時は手当たり次第に様々な求人に応募していたように思います。
障害者雇用での就職も考えており、支援機関にも相談していました。

しかしことごとく轟沈、どこにも採用されませんでした。自分の状態も悪かったんでしょうね。面接に行った先で、何度も「ほんとうに大丈夫ですか?」、と確認されたこともあったように覚えています。
どこにも雇ってもらえない、アルバイトにさえ受からない状況にあって、必要とされていない、使い物にならないと自分のことを考えるようになり、自己肯定感は再び低くなるばかりでした。

加えて精神保健福祉士の養成課程の方も全く順調ではありませんでした。膨大な量のレポート課題を提出しなくてはならないのですが、何しろ福祉の勉強に関しては全くのゼロからのスタートであったためテキストの内容などもちんぷんかんぷんでした。「自分が精神疾患だからとっつきやすいだろう」、くらいに思っていたのですが甘かったことを思い知らされました。
国家試験の過去問にも取り組むのですが全くなにがなんだかわからないような状態であり焦りを感じていました。

八方ふさがり


この時自分は全くの孤立無援な存在、自分の周りは敵だらけで、自分を陥れようとしているといったように世界が見えていて、終始気が抜けない状態に置かれているように感じていました。精神保健福祉士の試験も「自分なんかに受かるわけがない、やるだけ無駄なことかもしれない」、みたいな考えが脳裏をよぎるようになり、そんな自分のことを以前感じていたように「まるでこの社会で役に立っていない人間」、みたいに強く感じていました。

社会との接点も人と会話をすることも再びなくなってしまい、自分の世界に閉じこもるような状態に置かれていたのだと思います。このころ、言葉にならない独り言をぶつぶつ言っていたこともよく覚えています。

今回はこの辺で。再びトンネルに入ってしまいました。このトンネルには出口がないようにこの時は感じていましたが、果たしてどうでしょうか?
また次回お話ししていきたいと思います。

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