やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑪~ブラック企業

 

前回までの振り返り

前回から、私がどのような経緯で発病したかについてのお話を始めています。
社会人として仕事をはじめてから、どのような働き方をしてきたかについてのさわりの部分を前回ではお話ししましたが
やるかやられるかの世界を生きる~統合失調症である私のサバイバル術その⑩~社会人デビュー|せっと|note
今回は実際どんな職場でどのようなことを体験してきたかについて詳しくお話ししていこうと思います。

追い詰められる日々


休憩に行こうとすると・・・

「売り上げが達成していないのに休憩とるの?」

公休日に・・・

「なに休んでるの?」

商品発注に対して・・・

「こんな発注で売れると思っているの?」

売り上げが達成しなかったことに対して・・・

「お前が店をダメにした」

等々・・・すべて実際にいわれた言葉です。
強い口調で、このようなことを言われる日々でした。そんな毎日を過ごしているうちに、身体に異変が起こりはじめます

 次第に夜寝床についても、仕事のことをぐるぐる思い浮かべてしまって眠れなくなりました。さらにはいつマネージャーから電話がかかってくるか、昼夜問わず常にびくびくしながら過ごすようにもなりました。絶えず監視されていたり、陰で自分のことをいろいろ言われていたりと感じるようになりし、休まる暇もなくおびえて日々を過ごしていました。

 そんな毎日を過ごす中、さすがに自分でもなんとかしなければな、とおもい、睡眠薬があれば少なくとも眠れるようにはなるかもしれない、と考えた私は睡眠薬を買うために近所の薬局に行ってみました。そこで店員さんに、睡眠薬はちゃんとした病院で処方されるものなので薬局では扱ってはいないといわれ、近場にある心療内科を紹介してもらいました。
そしてはじめて心療内科を受診することになります。

心療内科へ


はじめて行った心療内科、診察室は書斎のような感じで医師も白衣を着ておらず普通の恰好でしたので、いわゆる病院の印象からすると拍子抜けしたのを覚えています。
初診でよく話を聴いてもらえることができ、ストレスがかかって疲れていますね、みたいなことを言われたように覚えています。そこで睡眠薬を2種類、気分を落ち着かせる薬を数種類処方されました。
処方された薬を服用し始めます。結果夜は眠れるようになり、また仕事をするときの気持ちも多少緊張感が取れてきたように感じました。が、その反面、困ったことも生じます。

新たな問題が・・・


眠気が残ってしまったり、ぼーっとして頭があまり働かなくなってしまったりしていました。体もだるくそのため動作も緩慢になっていたと思います。判断がつかない、指示されたことの理解ができないなんてこともありました。
販売というお客様相手の仕事であったため、天候やお客様の来店状況、曜日や商品の入荷状況などを考慮して売り場のレイアウトを変えたりお客様に対するおすすめの仕方を工夫したりとスピーディーに臨機応変な対応が求められるのですが、服薬していると頭に靄がかかったようになり判断が鈍ってしまうといった感じで日中の仕事に支障が生じるようになりました。

そのため次第にきちんと服薬をしなくなってしまいました。具体的には、平日は薬を服用せず、休みの前の日に睡眠薬などをまとめて一気に服用する、なんてめちゃくちゃな服用の仕方をしていました。

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