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今、孤独で苦しんでいるあなたへ(3)自分を責める、頭の中の言葉たち

2013年頃から7年間、わたし自身が鬱状態だった時のことを書いています。様々なケースや、様々な事情、様々な考えがあると思います。
あくまでも、わたし個人の経験からのお話をしてみますね。

うつ状態のわたしは、普段どのように過ごしていたかというと、
子供の習い事の送迎や、子供の学校のことなど、何か予定がない時はずっと寝ていました。寝ていると言っても、眠れるわけではないので、布団に包まり横になってぼんやりとしているだけです。
本当に一日、長い時間何もせず、ただただじっと横になっているだけの自分。
「いつまでこの状態が続くのだろう」
「何もしない、何もできない自分。何のためにいるんだろう」
「ただ息をしているだけで、わたしは何なんだろうな」
夫の失業後、家計も厳しくなっていて、
「でも仕事もしないで寝ているわたしはダメだな」
「働かなくては。でも今の状態で普通に働けないよな…」

自分を責める言葉や、否定することや、悲観的なことばかりが頭の中をいっぱいにしていました。

そういう言葉や考えは、何でもない時でさえ、人間に良い影響を与えないと言われています。
これをズタボロの状態の自分に聞かせ続けるのですから、余計に追い込んで病んでいきました。

そう思うと、無条件で何も考えなくなるような、気分転換になるような、何かが出来たら良かったのかもしれません。
出来ることも、そのタイミングも限られている状態なので、選択肢は多くないでしょうけれど、
それを見て「ああ、いいな……」くらいに感じられるものとか。

わたしは周囲と自分自身の不調を共有していなかったので、周りからのサポートの声掛けはありませんでしたが、もし、家族に伝えられていたら、
出かけてみる? これ食べてみる? これ買ってきてみたよ。どう?
など、あったかもしれません。
でも、それに答えられたかどうかわかりません。
せっかく声をかけてもらっても、
「いい」「動きたくない」「やりたくない」「いらない」
そんなことが多々あるかもしれない。
でも、時々はタイミングが合うかもしれない。

自分からは何かをしようという気力はなかったので、進んで動くことはしなかったけれど、人から声をかけられて、その時動ける状態で、やってみようかなと思えたら動けたかもしれません。
わがままな話です。
これでは周囲も大変ですね。
構われすぎもきついけれど、相手にされないのも孤独感が深くなる。
うつ状態の時は、本当に自分自身の体調面をコントロールできませんでした。

自分のうつを家族には伝えていなかったけれど、家族に感謝していることがあります。
夫も、娘も、息子も、ほぼ寝ているだけのわたしを責めませんでした。
一言も、何も言われませんでした。
どうして寝てばかりいるんだとか、何をやっているんだとか、
あれをしろとか、これをしろとか、それはするなとか。
そんなことも言われませんでした。
責められていたら、それが一番きつかったと思います。
それは自分自身が、嫌になるほど一番よくわかっている。
でも、責められても変えられなくて、答えられない。
何気ない言葉が剥き出しの心にグサリときたと思います。

時々、まだ小学生だった息子が寝室をのぞいて
「おかあさん? あ、起きてるんだね」
と声をかけてくれました。
そして、そばにきて布団の上からギューっと抱きしめてくれたこともありました。

(お母さんらしいことできなくてごめんね)
そう思って、またその自分を責めるのですが、
もしかしから、無言の
「ここにいるからね」「気にかけているよ」
というメッセージに、救われていたのかな。
こんなわたしでも、気にかけてくれる人がいるのか…って。

Love & Peace,



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