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“思い込み”をなくすのは大変

仕事や生活をする上で欠かせないことの1つがスケジュール管理です。自分でいうのもなんですが、私はスケジュール管理が得意ではありません。いや、むしろ苦手です。自慢になりませんが、スケジュール管理が徹底できずに大目玉を食らったことが幾度もあります。「〇〇に関する打ち合わせは明日の10時からだな」と思っていると実は今日だったり。なんでこんなことが起こるのか。。。

まだ20-30代の頃は今よりも記憶力が良かったこともあり、スケジュール管理を真剣に考えるということをしていませんでした(このことが今の反省につながっているのは言うまでもありません。)このような心構えだと当然ミスします。できることならミスして怒られたくはない。でもミスをしてしまう。この繰り返しをなんとかやめたい一心で、30代中頃から幾度となく自分に合ったスケジュールの管理方法を探してきました。しかし、探しても探してもなかなか自分に合う方法がわかりません。書籍やネットで「これでスケジュール管理は解決!」というような方法をつかってもどこかでミスをします。他の人の方法を真似したりもしましたがなかなかしっくりきません。

いつの頃か忘れましたが、スケジュールでミスをする原因は「思い込み」、「後回し」、「情報入力の不統一」が大きいのではないかと感じるようになってきました。例えば以下のような事例ですね。

「日程を調整したと思うので大丈夫だろう=思い込み」

「外出中なので後で入力しよう=後回し」

「とりあえずコピー用紙の裏に書いておこう=情報入力の不統一」

後回しや情報入力の不統一は、行動を変えることができれば可能ですが、思い込みをなくすことはなかなかできません。思考を変える必要があり、とても厄介です。

思い込みはなぜ起こるのか、どうすれば思い込みを防ぐことができるのか。よく言われることは自分視点から外れることです。例えば、一歩下がって全体を俯瞰する、あるいは他者になって振り返る、などですが、それができれば苦労はしません。そもそも認知できていないのですから。自分で判断する前に”一度立ち止まる”という習慣をつけることが大事です。しかし、毎度毎度立ち止まっていると物事が進まなくなりそうです。

個人的には、「思い込みをなくすには他者から声をかけてもらう」ことが最も効果的だと考えています。そのためには、良好な関係を築けている人が近くにいることが重要になります。そのためには普段から配慮をしながら遠慮なくコミュニケーションを取れることが大事です。とはいえ、配慮をしながら遠慮なくコミュニケーションを取れるかどうかは、人によっては非常に困難を極めるかもしれません。例えば、上司から業務について指摘を受けたとき、”人格を否定された”と思い込んでしまう人もいます。このようにある出来事に遭遇した時、とっさに出てくる考えや感情がありますが、このときの考えを自動思考と呼びます。自動思考によって生み出される感情次第では身体や精神状況をネガティブにさせてしまう恐れがあります。

この自動思考は、なくすことはできないが和らげることは可能なようで、その方法の1つとして認知再構成法があります。簡単にいうと、自動思考や感情をメタ視点で認知することで客観的に見つめ直し、他の考えがなかったかを探るものです。方法は簡単、書き出すだけです。なお、書き出し方によって3コラム法、5コラム法、7コラムがあります。例えば、3コラム、5コラムは以下になります。

3コラム:出来事ー自動思考ー感情

5コラム:出来事ー自動思考ー感情ー他の思考ー他の思考時の感情

この方法でメタ認知を繰り返すことで、自動思考の方向を切り替える力が養われますし、思い込みを弱めることにもつながるのではないでしょうか。ミスが減っているように感じてきたら、思い込みが弱まってきている証かもしれません。

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