Seal

そのクルシミ

似てるけど

似てたけど

やっぱり
僕のとは

微妙にタイプが違う

僕のクルシミの
平らな底面には

型番の載った
白いシールが
一枚、貼ってある

ペラペラの薄い
簡素な素材、Material

誰にでも
すぐに剥せたような

印、基準
思い込み、過剰な自意識

絶対に外せないと
自分にはできないと

思った、昨日も

その程度だった

端的な表現を好むのは

曖昧さを回避したくなるのは

技術がないからではなく

自分の向きに気づかないから

前でも
後ろでもない

なかった自分を

フラットな感覚

ニュートラルなマインドで

何もなかったような顔のまま

また、越えてしまう、超えていく

過去の傷は

今日の自分には痛まないから

心配は何もない

今日がラクなら

明日はもっと

やっぱり
問題は生まれない

新しい僕は

今日も
生まれなかった