《Synchronicity》

スピッツの新曲
《紫の夜を越えて》を
しばらく聴いている。
《猫ちぐら》も素晴らしいと思った。
泣きながら聴いたのだけど。

今回の歌詞の奥深さには驚いている。
印象的なのは、
『光の粒』というワード。

『いつも笑われてる
冴えない毎日
でも、あの子だけは
光の粒を
ちょっとわけてくれた
明日の窓で』

《あじさい通り》の一節を
一瞬で想起させる。

『捨てた方がいいと言われた
メモリーズ
強く抱きしめて』

それは、
過去の重たい記憶や
思い出から
逃れようとするのではなく、 
慈しみを持って
自らに語りかける
というような意味合いなのか。

まさに、
コロナ禍であったから生まれた
稀有な一曲だと思う。

すべての夜は
いつしか明けるのだろう。
はやぶさ2号のように。
ありがちな日常が
戻ってくるのかもしれない。
知らない惑星の物語とともに。

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