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コッチ側

コレも

ソレも

アレも

ドレも

やっぱり

全部

みんなと

色が違うのなら

君はドレから

手をつける?

なんにも

教えてくれない

眼の前のヒト(自分)に

期待をしているヒト(自身)に

たっぷりと幻滅(絶望)していても

マボロシ(憧れ)は

消えてくれなかったから

目が醒めてしまう前に

素面の自分(現実感)に

僕は

『ありがとう』と告げた

誰一人

笑ってはいなかった

沈黙なんて

ホントは

スキじゃないのに

ボクは

地獄に堕ちる夢を観たことは

誰にも言わない

支援員にも共有はしない

できないこと

ダメなこと

悪いこと

全部、君のことなら知っていた

罪の味

後ろめたさ

『別にいいじゃない』

『あなただけじゃないんだから』

『わたしだってそうよ』

また、コッチ側が

先に、慰められた

幾ら

君という華(存在感)の

優しさ(ナルシズム)に傷ついていても

この罪の意識は

消えたりはしなかった

そのことは

誰にも伝わらない

というより

僕は

僕がスキじゃないから

どんな風に傷ついたって

自分のせい、俺が悪いことなら

わかっていた

産まれる前から知っていた

型も形も変わったわけじゃない

そのままでよかった

このままではダメ

逃げちゃダメだと思うこと

罪はない

ニンゲンらしさ、弱さ、儚さ、脆さ

受け容れたくない自分を抱えていても

キャパシティ(受容範囲)は変わらないから

悩んでしまっただけ

赤子のように鳴いただけ

生まれてこなきゃよかったと

鏡のなかの世界を睨んだりしても

救われたりしないこと

僕は知っていた

僕はホントの僕を知っていた

救世主、ヒーローは誰でもなく

迎えにくる、やってくるのは

ケア、癒しではない

今、銀の匙(スプーン)で

ヒト粒、ヒトカケラの

コーンフレークを掬ったのは

シリアル・キラーだと勘違いした

歪んだ自分らしさ

僕側にある認知だった

蟻のままで良かった

世界も、環境も、条件も

満たす、充たすものは揃ってる

たいしたことじゃない

たいしたりはしない

なにもかもが、すべてが

傷つかないような

精巧な造り、デザイン

それを造りだした、想像したのは

僕という花、君という華

つまり、自己

単なる事故に過ぎない

さっき、偶然だと思ったもの

すべてに理由は存在した

君と僕の出会いは必然

マボロシなんかじゃない

さあ、赦すんだ

罪など在り得ない

君は、間違ってはいない

僕は君を許した

コッチ側の世界のなかで

呼吸はやめない

死なない方

今、生きることを

チョイス(選択)した

自分の力で

ヒトリポッチの部屋で

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