my roots

自分の
僕のルーツを
たどったあの日に
君は
別に
悲しむわけでもなく
慰めるわけでもなく
ギターを弾いていた

その顔は
表情は
とても優しくて
その歌声は
とても力強くて
その瞳は
遠くの空を観ていた

その空は
僕が見てる空と
違うことが
最近になって
ようやくわかった

憧れの色と
昨夜みた夢の景色を
見比べて

僕の気持ち
見透かしたような
科白混じりの詞たち

決して
色褪せることのないメロディに
美しさとは全く違う
醜い自然の在り方には
屈しない哲学
その生き方とスタンスに
生活を通して見えたもの

校舎の窓ガラスに
反射した太陽の光
青春の輝きでさえない
若者たちのすべて
についての物語

君と
ゆっくり
二人で
話してみたかった

いつでも会える
WALKMANの
再生ボタンを
一度押したら
またイントロが始まる

はじまりさえ
歌えなかった
僕らの時間が
あの日と同じ感覚
昨夜の夢よりも
現実に近い
そんな一日にしようって

ルーツと言えば
思いだすような
君の歌を

まるで
新曲のように
新鮮な気持ちのまま弾いた

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