無印（MUJI）

窓の外
暗いまんま
部屋の明かり
消してみたら？

その中で
ちょうど真ん中で
君と一緒に
眠ること、寝ること

明るくした
オレンジ色した
ナツメ球
蛍光灯の中心で
暖色系の空間に
身を任せて

僕の前で
君は
空になった
透明になった
ペットボトルを
つぶし始める

お互い　
裸になって

真夜中
足の裏側で
ルーズ・ソックスの踵で

地団駄
踏んでいく

全く別のこと
考えたり
二人は
違うことを

同じ日に
同じ曜日に
同じ闇
同じ病み
同じ間違い
同じ夜に

そうゆう
不条理
実は
キライじゃなく
二人には
たいして
違和感ではなく

無意味は
決して
無理じゃなかった

ホントに
無駄だったのは
全然の禅
ゼンダマン

もやもや
やもやも
外の空も
もうだいぶ
明るくなってきた

然しながら
家庭内
床の冷たさだけを感じてる

爪先が縮むような
まるで市民プールの談話室

一家団欒は
そして、ありえなくなる
今日もまた、僕のせいで

凍りつく
君は
僕に
目の前で
傷ついたフリをする

種明かしは
明日になれば

というのは幻
というのは嘘
というのはマヤカシ

知っている
わかっている
なにもかも
全部
僕はお見通し
驚いたりはしない

それで合っているよ
君の行動
あなたの論理
私のロンリー

全問
正解じゃなくたって
朝はくる

くるまで
車の中で
子供たちは待っている
大の大人が買い物から戻るのを

期待はしない
夢は見ない
今夜も
ひとりぽっち

地球はまわる
時計の針は止まらない
時間を正確に
時刻を丁寧に
今夜も
いつも通りに刻む

我慢
忍耐
努力

意味って
もう
ちゃんと説明した？

慌てて
焦って
幾ら
急いでも

晩ごはんの時間に
間に合わないなら
歩いて帰ろう

元、在った場所に
生まれたての状態
ホントがあるなら

ロッカーの鍵は持ってる？
左の手首に巻いた輪ゴムの色
結構スキ

だったら
それでいいじゃない
別に
今、話さなくても
僕、離さなくても

不便じゃないし
都合も悪くない

生活リズム
また、整っちゃった
自然に目が醒めた

空が明るくなる前に
夢から醒めた
現実の世界しかない

やっぱり
別のにしたらよかった
と思ってももう遅い
手遅れになった後で

君は
反省はしていない

それでも
やっぱり
僕には謝らなかった

だけど
僕は
君のこと
キライにならない
ずっとスキ

僕は
君を愛してる

ちょっと
頭が可笑しいトコロ

やっぱり、変なヒト