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アオイの結婚 7

THE RULES で学習したこと

邦題が『理想の男性と結婚するための35の法則』(KKベストセラーズ)という、またしても非常に「ハズラカシイ」タイトルのこの本との出会いは、私にとっては衝撃的なモノだった。

それまでの私の恋愛に対する姿勢は根本的に覆され、そこには、今までの『敗因』の数々が、何故『敗因』たりえたのか、明確に説明されていた。

私の態度や振る舞いは、ことごとく、男性の『狩猟本能』というものを萎えさせるものばかりだったのである。

まず、この本は女性側が自分からアプローチすることの一切を禁じている。

・最初にこちらから話しかけてはならない
・こちらから電話をかけないこと
・電話の会話はこちらから終えること
・デートはこちらからおひらきにすること

『理想の男性と結婚するための35の法則』(KKベストセラーズ)

そして、男性側が極力努力しなければならないような環境づくりを推奨しているのだ。

・デートの待ち合わせ場所を、お互いの中間地点にしないこと。デート代は割り勘にしないこと
・土曜日のデートの申し込みは水曜日で締め切る
・誕生日やクリスマスに、ロマンチックな贈り物をくれないような男性とはつきあうのをやめなさい

『理想の男性と結婚するための35の法則』(KKベストセラーズ)

心構え的なものとしては、

・特別な女性になること
・男性が変わるだろうと期待してはいけない
・あまり急いでうちとけないこと
・誠実に、でもミステリアスに
・あなたを愛してくれる人だけを愛しなさい

『理想の男性と結婚するための35の法則』(KKベストセラーズ)

などがある。

私は気に入った男性を見つけると、積極的にこちらから話しかけ、仲良くなろうとし、用もないのに電話をかけて、いつまでもお話しし、デートに出かけると、「もう少し一緒にいたいな。」と帰る時間を引き延ばそうとする女性だった。

しかしこれらの行為は、すべて男性をこちらから追いかけるものであり、私は目指す相手に近づくために、この本の言うところの「良き友人になりたいと願う」という間違いを犯し続けていたのである。

昔から恋は「追えば逃げる、逃げれば追いかけてくる」ものであり、実際自分がそうであったにもかかわらず、まったく学習していなかったことに気がついた。

さらに、男性に努力を強いるということに関しても何だか抵抗があったのだが、これは「わがままに振る舞う」ということではなく、相手に追いかける距離を与えることで、実際に男性にとっては好ましい環境を作っているということになるのだ。

本当に「眼からウロコ」だった。
そうなのだ、こちらから追いかけていると、惚れ込んではもらえないのだ。
実際、「良い人」という評価を頂いても、それが何になるというのだろう?
嬉しくないことはないが、私が求めているのは、そんな評価ではない。
男性にチャレンジする余地を与えるということは、相手に迷惑をかけることとは違うのだ。

「特別な女性になること」これも、そう難しいことではない。
気持ちの問題であり、特別美人じゃなくても、お金持ちじゃなくても、そう感じることは可能である。

「急いでうちとけない」ことや「ミステリアスに」ということなども、先ほど述べた、男性にチャレンジする余地を与える、ということに通じる。

「あなたを愛してくれる人だけを愛しなさい」というのも、一見、追いかけられると嫌になる私の性分とは矛盾しているように思えるが、そうではない。
何も、私を最初に見初めて追いかけてきた相手を好きになりなさい、ということではなく、たまたま追いかけてきた人がタイプであれば、それに答えれば良いということである。

そんなに都合の良いことがあるだろうか? と思うかもしれないが、実際人は恋に落ちる時は落ちるのであり、そこは心配しても始まらない。
それよりも、自分がハンターにならないことに、細心の注意を払うべきだろう。

仕事や社会において、男女平等ということは良いことだが、ロマンティックな場面に『男女平等』を持ち込むべきではない、とこの本には書かれている。
これは、男と女の性質の違いからすればもっともなことなのである。

実はこれに関しては、もっと詳細にかつ納得できるような内容で書かれた本がある。
この THE RULES は、私にとっては、ホンの入り口でしかなかったのである。
次回は、それについて述べてみようと思う。

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