アオイの結婚 11
邂逅
白いポロシャツとジーンズ、白いポロシャツとジーンズと…。
あ、アレかな?
私は blog で顔を晒している。
そうする人は多数派ではないようであり、そもそもアクセスアップが目的でやっていたことだが、パートナー探しには、どうやらその方が有効なようでる。
まず、「会ってガッカリ」というリスクが減る。
これは
という、THE RULES の教えを実行しやすくする。
相手にとって私が、明らかに『好みのタイプではない』という場合にコンタクトをとろうとする数は減ると思うのだ。
もっとも、純粋に人間として興味を持たれた場合には、この限りではないのだが…。
それにしてもまあ、リスクは少ないにこしたことはない。
私の方はといえば、もうルックスで判断するのはコリゴリなので、相手の顔が見えないのは好都合である。
会ってみて良い人ならば、見た目がどんなであろうと、好きになる努力をする覚悟だ。
昔から『美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる』というではないか!(ちょっと違うか…)
エーリッヒ・フロムも言っている。
と。
aki さんらしき人を発見!
アバターの画像より、少し髪の毛が少ない感じだ。(笑)
声を掛けてみる。
「aki さんですか?」
「ああ、ハイ」
なかなかシブイ声の人だ。
声って、私の中ではなかなか重要なポイントを占めていたりする。
良かった、そんなに悲愴な覚悟をすることなく好意が持てそうである。
「じゃあ、行きましょうか?」
何だかそっけない感じにしかできなくて困る。
もともと初対面ってのは、あまり得意な方ではない(まあ、大抵の人はそうだろうが…)のだが、第一印象ってのは大事なんだから、もう少し何とかならないモノだろうか? と自問自答。
まずは『新世界』を一通り案内する。
通天閣、阪田三吉、スマートボール…、大阪プロレスのポスターなんかもあった。
aki さんは大喜びで、写真を撮りまくっている。
そして私はと言えば、緊張のせいかどうでも良いことを喋りまくっていた。
どうも私は、緊張すると口数が増えて困る。
その上、たくさん喋る割には、肝心なことを伝えることができなくて後悔することが多い。
aki さんが、どんな人か知らなきゃいけないのに。
『私のパートナーのプロフィール』に合致する人かどうか判断しなきゃいけないのに。
しかし緊張のあまり、そんな mission はすっかり飛んでしまっている。
これもやはり、場数を踏むことが必要なのだろうか?
そうこうしている内に、aki さんが
「お腹空きませんか?」
と尋ねてくれたので、串カツ屋へ案内することにした。
助かった。
アルコール入れて、少しはリラックスしなくっちゃ…。
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