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アオイの結婚 8

Dr. John Gray

ジョン・グレイ博士 、この名前をどこかで聞いたことのある人は、おそらくたくさんいると思う。
心理学者で、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』のヒロイン、ブリジットの愛読書の著者である。

私は、映画でグレイ博士を知ったわけではなく、たまたま友人が彼の著書2冊を貸してくれたのを読んだのだが、彼の本には、男性と女性の性質が天と地ほども違うということが書かれている。
ジョン・グレイ氏曰く

もともと、男は火星人で女は金星人だった ─ 男と女は、それほど考え方、感じ方から行動まで、まったく異質な存在なのである。だから、お互いの気持ちを通じさせるためには、相手にわかる言葉で話さなくてはならないし、相手が自分の言葉をどう受け止めるのかを、きちんと理解しなくてはならない

ベスト・パートナーになるために: 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)

のだそうだ。

『男は火星人、女は金星人』

この言葉は、彼の著書やセミナーで度々出てくるが、とても考えさせられる言葉である。

「女心はさっぱりわからん」
「オトコって何考えてるのかわからないわ」

これでは、いつまでたっても平行線のままである。

なぜ男性は女性の、女性は男性の気持ちがわからずに、フラストレーションをためていってしまうのか?
それは男女の違いを理解しないまま、女性は「女の理論」で問題を解決しようとし、男性も同じように「男の理論」で女性に対しているからなのです。
このままでは、本当は心から安らげる相手を求めていたのに、逆に疲れ果ててしまうことになります。
大切なのは、男女がお互いに"別の星からやってきたほど"違う存在だということを理解して、自分の気持ちが相手にちゃんと伝わるような努力をするということなのです。

ベスト・パートナーになるために: 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)

つまり、男は女に、女は男にいったい何を望んでいるのか? 何を伝えたいのか? それを正しく理解することがキモなのである。

読んでみたい方はこちらへどうぞ。

友人が貸してくれた2冊のうちの1冊『この人と結婚するために』、これまた「ハズラカシイ」(3回目 ^^;)ことこの上ないタイトルの本だが、この本には男女の感じ方、考え方の違いが非常にわかりやすく書かれている。

この本には「出会い」から「結婚」までのプロセスが「5つのステージ」に分けられている。

第一ステージ ─ ひかれ合う
相手にひかれる気持ちを表現する機会を、いかに確実にとらえ、相手を理解していくか

第二ステージ ─ 心が揺れる
自分にとって本当に特別だと思える人と交際している時に、いろいろな迷いが生じるのはごく自然なこと。
このステージを理解していないと、男性はパートナーが定まらず転々とし、女性は相手の男性を上回る熱心さで彼を追い求めるという過ちを犯しやすい。

第三ステージ ─ 相手をひとりに決める
特別な関係の中で、お互いに愛情のやりとりをする機会を求める。
あまりにも気楽になりすぎて、パートナーへのちょっとした気遣いを忘れてしまわないよう注意する。

第四ステージ ─ 親密な関係になる
男女の、親密さに対する反応の違いを理解する。

第五ステージ ─ プロポーズと婚約
婚約期間は重要。
ともに何かを分かち合い、意見の相違やさまざまな問題点を解決するというプラスの経験を積む期間である。

この人と結婚するために―恋の始まりからプロポーズまで相手の気持ちを離さない愛のルール
(知的生きかた文庫)

ジョン・グレイは、このデートの「5つのステージ」を時間をかけて順番にたどっていくことを勧めている。
他にも「男が追いかけ、女が応える」「なぜ、男は電話をしないのか」「女がいちばん女らしくなる時」「なぜ、結婚までたどりつけないのか」など、重要なことが「男女の違い」ということをポイントに実に明快に説明されている。

「愛している」だけではうまくいかない時もある。
「これが私よ。あるがままの私を受け入れて」そう言っているだけではダメなのだ。

愛のある関係を作り出すマジックとは、細心の注意を払ってギブ・アンド・テイクのバランスをとることなのです。

詳しくは是非この本を読んでいただきたい。
今回は引用だらけでまことに恐縮だが、それほどにすばらしい内容の本である。
未婚、既婚を問わず、是非ご一読されることをおすすめする。

この人と結婚するために

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