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加熱された具を使った寿司、あるところにはある!

生ものではないメニューが回転寿司にいけば色々あると思うが、こんな私はよく知らないし、それを「寿司を食べたい人が求める寿司」として定義していいのかわからない。多分、マヨコーン軍艦巻きなどは寿司好きの需要とは違うと思う。
今回書くのは「生魚を扱う寿司屋が作っている」加熱した具材を用いた寿司である。

このネタに至るには、前回までの「加熱寿司」に関する思いがある。
「加熱寿司」の開発きっかけは、開発者ご自身が妊娠中に「生ものを食べないよう」産科の医師に指導されたため生魚の載った寿司が妊娠期間中ずっと食べられなかった辛さである。
そこで、加熱調理済の具材だけを用いた、冷凍保管できて食べる直前にレンジで解凍できる商品を開発・販売されている。
生産体制が整ってきたらしく、ここしばらくは売切御免とならずに購入できる状態が続いている(発売開始序盤の数量限定発売では3分ともたずに売切れることが続発した)。

さて、タイトルの「加熱された具だけを使った寿司」であるが、加熱寿司さんだけに頼らずとも、あるところにはある。私が知っているのはここだけだが、全国区で探せばいくらかはあるのではないだろうか。回転寿司がこれだけ全国区に展開する国である。寿司はみんなのソウルフードだ、そうだろう?

兵庫県神戸市にある「鮨大槻」のちらし寿司を見て欲しい。持ち帰り専用品である。

2023年1月購入時。タコのとろぉ〜〜っとしたタレをご覧ください。

大体一辺10cmくらいの正方形の折詰に詰められた寿司である。ウェブで確認できる価格は3200円。※2023年1月時点で、ここ最近の値上がりの影響で1000円ほど値段が上がっている商品もあったので詳細はお店に確認してもらいたい。
具材は、車海老を使った自家製おぼろ、創業以来の秘伝のタレで柔らかく肉厚に仕上げた蒸し穴子、タコの柔らか煮等の他、ゆで海老、イカ、きぬさや、玉子、分厚いシイタケの甘辛煮などである。
タコといい、シイタケといい、地味な色味の食材であるが、それぞれ異なった味に仕上げてあり、絶品である。さすがの老舗店、さすがの鮨大槻で、すし飯も間に敷き詰められた海苔も旨い。

ただし「加熱した食材のみで」というコンセプトで作られているわけではない。私が過去に食べたときには鯵の生寿司(キズシ:関西独特の言い回し? 締めサバのようなお酢と塩などで締めたもの)なども載っていた。本気で生ものを避ける人には申し訳ない。接触していた部分の米も駄目だというのなら難しかろうが、それだけ剥がしてツレに食べて貰うのでは駄目だろうか?

このような寿司を出す店を他にも私が知っているわけではないのだが、意外と探せば存在するのではないだろうか。
加熱寿司さんの「冷凍加熱寿司」の魅力もさることながら、ぜひ自分のお住いの地域にある老舗の寿司屋にも目を向けて見て欲しい。

どこのお店にこんなのがあるよ~という情報はぜひコメントで教えてください!

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