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育休というのは積ん読が溜まっていく期間のこと

11月から夫の半年の育児休業が終わり、私一人で0歳6か月の子供を見るようになった。
赤ちゃんに動画を見せるのはあまりよくないと聞くからネトフリで映画やドラマを見るのは無理だとしても、積ん読状態の小説を一気読みしたいなあなどと考えていた時期がね、私にもありました。
まあ、無理ですね。

子どもの発達は子によりけりだというので一応説明しておくと、昨日8カ月を迎えた我が子は、ずり這いの高速化、はいはいによるスタートダッシュの推進力、つかまり立ちとおすわりが実装され、部屋中にベビーゲートとコーナーガードをつけたとはいえ、目を離せない生き物へ進化している。

じじばばとの写真共有アプリを先程確認してみたところ10月20日頃の動画に「ついに床デビュー!」とコメントがついていた。それまでは2畳ほどのベビースペースにいて、そこからずり這いで床に出るにもゾンビのようなスピードしか出せなかったことが再確認された。早い。あまりにも成長が早い。もう少し赤ちゃんでいて……とセンチメンタルな気分になることも最近では多い。

つかまり立ちができるようになったとはいえ、調子よく立ってると思いきや突然後ろにひっくり返るので、頭をごっつんとやらないように親の付き添いは欠かせない。立ったところで私の腰にも満たない身長の我が子……付き添うこちらはしゃがんだり屈んだり。スマホくらいなら見ていられないこともないが、ちらちらレベルである。子は急にグラッとよろめき、なかば回転しながら床に倒れる。親はどちらの手でもすぐに助けられるようにしていなければならない。大手テーマパークの人気キャラのアテンドをしている人の気持ちで過ごしている。

とまあそんな調子なので、積ん読は減らない。むしろ、この時期に読もう、なんとか読もう、読めるだろう、さすがに年末年始に2冊くらいは、などと考えて購入した分が増えている。もう一度言おう、読めない。

今日こそ読もうと思っている本をダイニングテーブルに置く。朝からなんだかんだ子供の世話をする。子供が朝寝をしはじめる。ここで本を読めばいいと思うだろう。読めない。この隙に片付けておかねばならない用事がある。自分の朝食兼昼食と歯磨きとか。子供のワクチンの予約電話とか。
言うてる間に、子供起きる。ダイニングテーブル片付ける。ここで本はどけられる。離乳食の準備。適温で食卓を整える。子供を食卓に連れ・・・・・・これうんちしとるがな、おむつ替えやがな。やってる間に離乳食冷める。食い渋る。温め直す。やってる間に空腹が限界にきて泣き叫ぶので離乳食どころでなくなってミルクを飲ませる。ミルクで満腹になって離乳食食わん。味のついていないペースト食を、もったいないので親が食う・・・・・・
みたいな生活をやっている。本どこ行ってん。小説無理やて。漫画も無理や。ストーリーのあるもの、ちょっと長さのあるものは無理。短いエッセイ漫画とか、雑誌レベルの実用書とかしか読めない。それでも2,3ページずつだったり。読んだ感は得られない。

こんな状態で、書くのなんかもっと無理だ。朝パソコンのスイッチ入れる。ログインする。以上。就寝時間まで触る暇5分もなし!みたいな日ばかり。それでも、何か書きたいなあという気持ちはある。何かというのが本当に「なにか」でしかなくて、多分無心になってキーボードをスコスコとやる時間、ある意味ではぼんやりしている時間が欲しいんだなと、12月後半に差し掛かって自覚したので、どうにかキーボードを叩く時間を捻出している。

・・・・・・子供が起きたようです。今日も頑張ります。

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槙野 世理沙
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