せりぽよ式ADHD破滅対策~アプリ編~

以前投稿したQOL向上につながったamazon購入品(リンクはまとめマガジン)を投稿した際、ある方が「アプリケーション編も読みたい」というツイートをしてくださった。
読みたいと言ってくださっている方がいる以上書いてみたいなと思っていたので、私なりのADHD破滅対策のアプリ編を書いてみる事にした。アプリ編というタイトルからお察し頂けるように、そのうち破滅対策note~物理編~も書く予定。

今回のnoteの流れ

購入品紹介noteでは「私が購入してみてよかった物」を紹介したのだけれども、今回は「私が問題として認識した事」に対して「(該当アプリ)を使用してこういう風に対処している」といった形式で書いていく。

私が使用しているアプリの選抜基準

現在私はiphone、androidタブレット、windowsPC2台(メインとノートPC)を所有している。OSの宝箱かよ、と言いたくなるくらい種類が違う。私の場合、全ての端末で管理できないと該当アプリを見るという行為が謎の理由で出来なくなってしまう。破滅対策アプリを見ないという破滅を引き起こしたくはない。
つまるところ、ios、android、windowsの全てに対応しているアプリを導入する必要があった。今回紹介するアプリに関してはこれらのOS全てで対応しているという前提で紹介する。
補足として記載するのであれば全て無料で使用できるという点も考慮して選抜した。

Trello

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・短期~長期的なタスク管理ができない
・メモアプリを使っても分類が出来ず
どれがどれに対するメモか分からなくなり破滅する
・ドキュメントアプリを使う程ではないけれども複数項目を整頓したい
・それぞれのメモのジャンルを見やすく管理したい

これらの問題にうんうん唸っていた時にweb制作界隈のツイートで紹介されていて存在を認知し導入した。これがわりと良い。必要に応じてガントチャートの作成や他者との共有も出来るので、仕事面でも導入している。

このアプリの良いところは「それぞれのコンテンツ毎にボードを分けられる」という点。現在では毎日のToDo管理、仕事や勉強関連の短期~長期タスクの管理、自己分析のまとめ、純粋なメモ要素、後で再度読みたい記事のまとめ等として使用している。
ざっくりと紹介すると、私は以下の画像のように分類してそれぞれに関する項目を追記する事で破滅を防いでいる。謎の理由で分類が出来ずメモがメモの役割を果たさないという悲劇の防波堤として役立つ気運がある。

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実際にどのように使用しているかに関しては以下の画像を参照してもらいたい。毎日のToDoリストではチェックリストとカードを併用する事でタスクを管理している。それぞれでラベルを貼れる点、カードをそれぞれのリスト間でスワイプ移動が出来るので感覚的に操作できるのも個人的には嬉しいポイント。

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仕事関連ではガントチャートも併用してざっくりとしたスケジュール調整にも使用している。Trelloで作成したスケジュールに関してはGoogleカレンダーに追加すればGoogleカレンダー上で管理できる。但し追加後にTrelloで作ったスケジュールを修正した場合は再度追加を行わなければいけない。欠点はそのくらいだろうか。

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選抜基準で記載したようにTrelloはios、android、windowsで使用している。最近ではPCを立ち上げたらGoogleカレンダーとTrelloのタスク管理ボードがスタートアップで出るようにする事で、毎回作業の前にタスク確認を失念するという破滅対策を実施。謎の理由で見れなくなってしまってはタスク管理の意味がないので、このように強制的に見れるようにする工夫は欠かせないと思う。

ちなみにTrelloはプラグインが豊富にあるので、無料登録であっても自分の使いやすいようにカスタムが可能。わりとこれは嬉しい。尚プラグインはスマホ版では対応しきれていないのでそこは要注意。

Google○○シリーズ

・謎の理由で日程管理が出来ない
・書類をwordで書くと謎の理由でスマホから見れない
(これは本当に理由がわからない)
・参考になりそうな画像だけを張り付けるメモアプリが欲しい
・これらを動作が重くなりにくいアプリで管理したい

正直書く必要があるのかは疑問だが、Google○○シリーズでも破滅対策をしている。具体的に私が使用しているのはGoogleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleカレンダーの3つ。
Googleカレンダーに関しては各位の想像の範疇を超えない使用方法、一般的なカレンダーとしての利用なので割愛する。

Googleドキュメントに関して

どうにもwordのアプリがもっさりしていて好きじゃない。そんなシンプルな理由で導入されたのがGoogleドキュメント。Trelloで書くには長すぎるメモやメンタルが崩壊した時の羅列に使用している。ささっと見るのには適していると思う。最近では心療内科の通院メモとして診察時にメモを見ながら話すという事にも役立っている。ざっくりと見せるとこんな感じになる。

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Googleスプレッドシートに関して

これでも一応個人事業主なので、経費や医療費控除など確定申告に関する記入は可能な限り気付いた時にやっておきたい。しかしPCからしか記入できないと大抵年度末に破滅している。それを防ぐために経費一覧・収入一覧・医療費入力ページを1つにしたスプレッドシートを全ての端末で管理できるようにしている。

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経費ページはこんな感じで日付を「カレンダー入力」できるようにして、それぞれの勘定項目をタブから選択できるようにしてある。加えて関数を組む事でそれぞれの勘定項目の累計を勝手に算出できるようになっているのでわりと快適。

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医療費の入力フォームに関しては正式に申告する時に使用するExcelのフォーマットをそのまま使っているので、既に入力されているスプレッドシートをExcelにコピペするだけで申告の準備が整う。最高か?

最近だとこの確定申告用スプレッドシート以外にも、PCで勉強している内容を役立ちそうだなと思ったら貼り付けるという画像メモとしても役立っている。こんな感じでベタ貼りしている。困った時に見返すのにも便利。スマホからも同様の事が出来るので、とりあえず貼っておき後々見返す事が可能になる。謎の理由で「あの時見たアレはどのページだったっけ…」となる事を防ぐのにも繋がっている。

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書類をスキャンしてPDFにしてくれるアプリ

・無くすとヤバい書類を最悪なくしてもどうにかなるようにしたい
・手書きのメモをまとめて管理したい
・取引先で貰った参考資料がかさ張るから簡単に管理したい

こんな時に私が使っているのがスキャンしてPDF管理できるようにしてくれるアプリ。私はCreative Cloudを使っている関係でAdobe Scanを使用しているけれども、これは何でもいいと思う。

「とりあえず無くすとヤバい書類が届いたらスキャンしておく」という習慣が身についてから破滅しなくなってきた。直近で一番役立ったのは給付金関連の申請の時かな。

我が家にはプリンターやスキャナーがないので、賃貸契約書や開業届をPCに入れる手段がどうしても限られてしまう。Adobe Scanで読み込む→CreativeCloudにPDFで入れるという流れが出来たおかげで、給付金関連の申請は全てオンラインで済ませる事が出来た。

重要書類をいつでも見れるようにしておけば、万が一急に必要になった時でも「今データだけなら持っています」「これを送るので印刷してもらう事は可能ですか?」みたいなやり取りを挟むだけでひと手間が省ける。実際に省けた。

クラウド系アプリ

・謎の理由で管理できない書類を無くしてもいいようにしたい
・全部のガジェット類で共有しておきたいデータがある
・困った時にはここを見ればいいという仮想本質ボックスが欲しい

謎の理由で紛失する書類をPDFにするまではいい。問題はどうやって管理するかだと思う。先述したように私はAdobe Scanで読み込む→CreativeCloudにPDFで入れるという流れになっているので問題がない。
全員が全員そうという訳にはいかないので、スキャンアプリと連携できるクラウド系アプリを導入しておくといいと思う。ここらへんはIFTTTとか組めば自動同期とかできるようになるんじゃないだろうか。

わりとよかったな~と思ったのは、クラウド内で仕事関連と重要書類、勉強類のデータをそれぞれフォルダ分けしておくことでクラウド上に「データ管理の本質ボックス」が出来た事だった。

「あのデータ何処にやったっけ…とりあえずクラウド見てみるか……」で必要なデータが見つかる事が多い。どのフォルダに入れたかわからないという事案が発生したらPCからデータ検索にかけるといいかな。但しこれは入れたデータに名前をつけている時や入れた日付が大まかに分かっている時に限る。

冗談ではなく誰にも理由がわからない「謎の理由」で破滅しがちな発達障害を抱える各位は本質ボックスという「とりあえずここに入れておく」という概念を導入する必要があると思う。
それは日常生活の中で物を管理する棚などもそうだけれども、インターネット必須の社会で生存しなければいけない我々は「オンライン本質ボックス」を開拓した方が快適な発達ライフが送れるようになるのではないだろうか。

Stocard

・謎の理由でポイントカードが管理できない
・悲しい

ポイントカード類の管理ができない皆~~!!私も出来ない!!!

財布に入れておいても謎の理由で必要な時に出てこない。そして気付いたら財布から消滅している。実生活に大きな支障が出る訳ではないとはいえ、謎に悲しい気持ちが胸を占める。

そんな物悲しいお気持ちの対策として導入したのがstocardというアプリ。名前の通りポイントカードをストックできる。

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毎回カードを出すと読み込まれるバーコードを写真で撮る事ができるので、必要に応じてスマホ画面を見せて読み取ってもらうだけで終了する。すごく地味にありがたいアプリだと思っている。

最近だとLINEで会員カードを出せるブランドとかも増えてきているけれども、大抵買い物の時にそのブランドのトークが出てこなくて焦る。そういった面倒の改善にも繋がるのでわりと嬉しい。

モバイルsuica

・謎の理由でsuicaの存在を忘れるor消滅させてしまう

iphone6→iphoneSE2に変えたタイミングで導入した。3-5回に1回の割合でsuicaを謎の理由で家に置いてきてしまうという事案が発生していたのが無くなった、ありがたい。

個人的にはデビットカードを登録して思い出した時にチャージして使う形式が一番合っているように感じた。チャージ不足なのに現金が手持ちになくて駅を出られず途方に暮れた悲しい事故を防ぐのにも役立っている。(その時は謎にもう1枚持っていたpasmoを返却して現金を錬成する事で無事に出られた)

switchbot

・謎の理由で明かりが付けられない
・謎の理由でエアコンのオンオフを忘れて外出する
・PCデスク前でPCをオンに出来ず過ごす虚無な時間を無くしたい
・あのリモコン何処やったっけ…

これに関してはamazonとかで学習リモコンなどを購入する事が必須になる。とはいえこれを購入した事で地味にQOLが向上した。

我が家ではGoogle nest miniをスマートスピーカーとして使っているのだけれども、それと連携させる事でエアコン・照明・パソコンの電源オンオフが声で出来るようになった。

謎の理由で身体がダルくて照明をつけられない、謎の理由でエアコンを消し忘れて外出する、そもそもリモコンが消滅する、謎の理由でPCデスクの前には座れるのに下にあるタワーのスイッチを押せない…
私はやらなければいけないのは分かっているのにできない時がある。

これらが出来ない事に対して自己嫌悪するよりかは、多少の出費があったとしても音声やスマホアプリ内から操作できるようにした方がQOLは上がる。少なくとも外出先から「そういやエアコン消し忘れたわ」「これから帰るし暑いから部屋を冷やしておきたい」と思った時にスマホから操作できるようになったのもでかい。
謎の理由で電源をオンにできないPCの前で発生する虚無な時間もだいぶ減った。PCさえついてしまえば、自分の中では以前より作業をする事が出来るようになった。スマートリモコン、わりと良い。

PCに搭載した物理スイッチに関しては粘着テープが弱くて別途強力なテープを購入する必要があったけれども、それ以外はわりと満足している。

終わりに

とりあえずADHD破滅対策~アプリ編~の紹介はこんなところ。今回紹介したアプリのそれぞれが各位に絶対合うなんて訳はない。なので「こういう点に関しては導入できるかも!」という要素だけ抜粋して自分に導入していくのはおすすめします。
個人的には書類関係で破滅しがちな各位に対して、クラウドというオンライン上の本質ボックスを導入するのはわりと真面目に推奨している。

必ずしも自分に合うなんて思わず、気軽な気持ちで導入してみたらQOLが上がったな~と思えるくらいがちょうどよいと思う。自分が出来ない事は現代テクノロジーに外注していこう。自分に出来る事だけ確実にこなせたら、それだけで花丸なのではないかな。ゆるく自分に出来ることをやっていって、出来ない事はバグなので仕方ないから可能な限りの修正パッチをあてていきましょう。


サポートしていただくと、私が喜びます。喜ぶと頑張ろうかなーと思う機運があります。