フリーランスの私がもっと早く知りたかった「Amazonビジネス」のすすめ
その存在を知った時、私は「無くても良かったけど、どうせならもっと早く知りたかったなぁ…」と複雑な気持ちになった。
Amazonビジネスはフリーランスだけではなく、法人の方も利用できるビジネス版Amazonのこと。
確定申告さえしていれば副業勢も使用できる。もしくは開業届があれば問題ない。
今回は、私をそんな複雑な気持ちにしたAmazonビジネスを紹介するよ。
このnote及びAmazonビジネスをおすすめする人
Amazonビジネスはフリーランスや副業をやっている人、法人しか使えないけれども、その中でも以下のような人におすすめ。
Amazonでなるべく安く買い物をしたい人
Amazonで業務用商品を購入したい人
確定申告をする時にAmazonの購入履歴でプライベートと経費を分けなければいけない人
複数人でチームを組んでいて、1つのアカウントの中で個人のアカウントを作りたい人
インボイス制度に対応できるようAmazonで適格請求書を発行して欲しい人
私がAmazonビジネスを使おうと思った理由
これは通販を使う時のあるあるなのだけども、経費とプライベートを一覧から分けるのが面倒臭い。特に確定申告の準備をしている時に感じる。
とはいえ、わざわざ他の通販サイトで買うのは違う。できれば分類して経費勘定しやすくしたいと思っていた時にAmazonビジネスを見つけた。
調べてみたところ、ビジネス専用のAmazonアカウントを登録できて、専用サイトで購入すると法人割引で安くなるものが多いらしい。
法人割引は個人事業主も使えるとのこと。これはアリでは?と思い導入した。
導入してから2-3ヶ月ほどが経過して、現在では経費にするものとプライベートのもの、それぞれを買う場合でアカウントを分けている。
Web上でのアカウント切り替えは特に不便を感じないし、スマホでは普通のAmazonアプリとAmazonビジネスアプリが別れてるので間違えずに済むのはいいところ。
詳しくは後述するけど、アカウントを移行せず別々に作ったのでKindleを統合できないのだけが少し不便。それはまぁ、仕方ない。
といっても、不満はその程度だと思う。
もしかしたら次年度の確定申告が多少楽になるかもしれない。そう思いたい。楽になってくれ。
あと、普通に安い。備品として使っているものが普通のAmazonより安く買える。何だコレ、バグでは?と一瞬思った。
とりあえずAmazonビジネスを導入したらコストは抑えられ、事務処理効率も上がって有能だな~と感じたので継続して使用している。
ちょっとでもAmazonビジネスが気になった人は、続きを読んでみてほしい。
Amazonビジネスとは何ぞや
Amazonビジネスとは、文字通りビジネス用途で活躍してくれるAmazon。多くの人が使っているAmazonが個人用と捉えて貰えたらいい。以下では、このAmazonのことを「個人用Amazon」と呼ぶ。
「このnote及びAmazonビジネスをおすすめする人」である程度特徴を描いてしまったけれども、少しポイントを絞って具体的に解説するね。
事業者向け機能①個人でも使用できる「法人割引」が強い
「欲しいものが安く買えるよ!ちゃんと純正だよ!」と言われて揺らがないようなお金持ちになりたいが、そうではないので誘惑には心が揺れる。
Amazonビジネスはまさに、そんな誘惑をしてくる恐ろしいサイトだ。
例えば、個人用Amazonではイニスフリー(innisfree)という化粧品メーカーから以下のスキンケア用品が売られている。
値段は3,960円(税込)で、10%オフクーポンが出ているとはいえ、良いお値段だ。
では続いて、Amazonビジネスで同じ商品を見てみよう。
「法人価格 2,520 税抜 ¥2,772 (¥2,772 / 個) 税込 OFF:¥1,188¥1,188 (30%)」……???
しかも個人用Amazonと同様に、10%オフクーポンが使える。
その割引率、なんとビックリ30%。何で個人用とビジネス版でこんな違うの??しかもスキンケア用品はビジネス向きじゃなくない???
正直、実際に利用している私にも何が基準で法人割引が行われているのかは分からない。
その他の例として、以下に2023/11/10時点で行われている法人割引の一部をスクショで共有する。
画像から分かるように、割引率は全てに対して均等ではなく各商品ごとに異なる。
割引率は最低5%オフからで、上限は設けられていない。
とはいえ、多少なりとも安く買い物が出来る=出費(経費)を抑えられるので、これを使わない手はないのでは、と思っている。
ただし、法人割引は全ての商品に付与されている訳では無い。そのため、
お目当ての商品が必ず割引対象とは限らないことを認識しておこう。
事業者向け機能②適格請求書の発行ができる
Amazonで少しでも安く買い物があるなら気になる/使いたい人以外には、業務用〇〇を購入したい人や支払い方法を請求書払いにしたい人にもおすすめ。
個人的には購入した商品次第にはなるけれども、適格請求書を発行できるのはいいなと思った。
この説明によると、商品にもよるけど購入履歴>領収書等から選択すると、以下のような適格請求書を発行してもらえるとのこと。
ただ、どうやら商品によっては「請求書をリクエスト」からチャットボットと対話する必要もあるみたい。
といっても、購買データの中にあるレポートをのぞくと以下のように適格請求書発行事業者登録番号・適格請求書(または支払い明細書)番号・適格請求書(または支払い明細書)発行者名がまとめられている。
なので適格請求書のダウンロードは必要に応じてでも良いかもしれない。
事業者向け機能③見積書作成
個人的には意外と有能では?と思ったのが「見積書」作成機能。
Amazonビジネスではカートに入ってる商品の詳細を描いた見積書を発行できる機能が搭載されていて、ボタンを押せば以下のような見積書が作成できる。
例えば仕事で使う経費とかを「幾らのどれを買いますよ」と先方に共有するのにも良さそう。1つのビジネスアカウントの中でグループになっていれば購入をグループ内誰かの承認制にすることもできるので、ケースバイケースで使い分けると良いかなという印象。
Amazonビジネスの登録時に提出する書類(個人事業主・フリーランス・副業)
このnoteで紹介するAmazonビジネスは個人事業主・法人のみ利用出来るビジネス版Amazonだ。
Amazonは個人に対して登録時に以下いずれかの書類提出を求めており、これらを提出できれば個人でもAmazonビジネスを利用できる。
これらのうちいずれか1つをデータとして提出できれば、Amazonビジネスには登録できるよ。
そのため、Amazonビジネスを利用可能なのは以下のような人達になる。
実際にAmazonビジネスに登録出来る人の例
個人事業主として活動しており、青色申告対応済みのため確定申告書B・過去2年以内の所得税青色申告決算書や青色申告承認申請書を提出できる人
副業をやっていて開業届は出していないが、去年に白色申告を行ったため確定申告書(B)を提出できる人
開業したてでまだ確定申告を実施した事はないが、開業届を既に提出している人
引っ越してしまい登録時の住所と提出資料の住所が異なるが、提出資料に合わせて「所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書」を提出できる人
必ずしも開業届を提出しなければいけないわけではないあたり、Amazonの柔軟性はありがたいところ。
なお、確定申告書類を行っている場合は税務署の印鑑や受付日時と受付番号の印字がなければ意味が無い。
これらの印字が無い場合は、e-Tax(国税電子申告・納税システム)に届く受領通知を含めたスクショ等を添えて提出する必要があるので、注意してね。
私がAmazonビジネスを使う前・使い始めてから思った疑問Q&A
「無料で使えて安く買い物出来るなら、とりあえず登録だけしてみるか〜」と登録した。
Amazonビジネスの登録するにあたって、利用するにあたって。
それぞれでふんわりとした疑問があったので、その時の自分に向けたQ&Aを共有する。
法人割って書いてあるけどフリーランス・個人事業主も使えるの?
普通に使える。
名前からして「同じ登録者でも法人登録じゃないと使えないのでは…?」と思ってたんだけど、そんなことは無かった。
通常のAmazonアカウントはどうなるの?
個人アカウントをビジネスアカウントに移行する方法と各アカウントを別々に利用する方法の2つが選べる。
要するに
登録情報や購入履歴をそのまま移したい人はビジネスアカウントに移行するといいよ。
逆に引き継ぎたくない場合は分けるといいね。
分ける場合はほとんどの情報が引き継がれないよ。
ということらしい。
申請すればすぐに使えるの?
私は申し込み後少ししてから即日で登録完了したけど、メールには3営業日以内に登録可否を連絡すると書いてあったので中には時間がかかる人もいるかもしれない。
利用料金とかは別途発生するの?
無料。感謝。
Amazonビジネスはビジネスのためにしか使えないの?
そういう訳では無い。普通に日用品も売ってるし、Amazonビジネスを個人用Amazonのように使うのもアリだとは思う。
その場合であれば、予算設定機能を併用するのも良さそう。
タイムセールは個人用Amazonと同じ物が安くなるの?
確認したところ、Amazonビジネスでタイムセールを実施している商品=個人用Amazonでもタイムセール実施とは限らないみたい。
プライムセールをAmazonビジネスでも利用できるの?
これは利用できたが、個人用Amazonとあまり値段が変わらなかった印象がある。次回のセールで検証したいところ。
欲しいものリスト機能は存在するの?
存在する。なんなら通常の「購入予定」リストだけではなく「繰り返し購入リスト」もある。
購入予定リストにいれた商品は購入後にリストから消えるが、繰り返し購入リストに入れた商品は購入後も削除されない。
例えば洗剤のように、繰り返し購入する物がある時には地味に便利。
Kindleとかも買えるの?Kindle Unlimitedとかは?
買えたし使えた。
ただし、アカウントを移行していない場合は各アカウントでKindle購入品が保存されるので管理が面倒臭くなる。ここだけ注意。
支払い方法は通常のAmazonと同じなの?
Amazonビジネスで利用できる支払い方法は以下の通り。
クレジットカードおよびデビットカード
コンビニ・ATM・ネットバンキング・ 電子マネー払い
代金引換(商品による)
Amazonポイント・ギフト券
携帯決済
請求書払い(要審査)
PayPayや後払いのPaidyが使えないのには注意したい。
通常のAmazonで使えてAmazonビジネスで使えない機能はあるの?
導入してから2ヶ月ほど経過しているけども、特にない。
Amazon businessを利用開始するための流れ
①まず最初に書類を用意しておく。
個人で登録したい人は、登録フォームを入力する前に書類をPDFまたはJPEG形式で用意しておくと楽なのでおすすめ。データ容量は最大10MBまでなので、なるべく圧縮しておくことが求められる。
提出する書類はいかのいずれかで大丈夫なので、先述したように副業勢でも確定申告をしていれば利用できる
②フォームを入力する。
フォームは大きく3つに分かれており、それぞれで以下の情報を入力する必要がある。
担当者氏名
代表電話番号
個人事業主としての屋号または代表者名
提出書類(最大10MBまでのPDFまたはJPEG)
提出書類に記載されている情報と一致する住所(表記も同じにした方がいい)
カード情報(任意)
招待コード(これはグループ使用者が使うらしい)
WEBサイトURL(任意)(私は入力していない)
必要な書類の追加アップロード(例えばe-taxで確定申告した人は受信表などをここで添付する)
③審査結果を待つ。
私の場合は即日で審査が降りたメールが届いたが、一応公式ページには3営業日以内と書かれている。
即日で来なくても、そこまで不安になる必要はないと思う。
Amazonビジネスは良いぞ
…とここまでAmazonビジネスについて語ってきたが、使ってみるとフリーランスの私にとって有能の極みだと感じる。
なんで誰も教えてくれなかったんだ。知らなかったか、それは仕方ない。
コストを抑えたい、経費を分けたい、インボイス対応したい……目的はいろいろとあるだろうけども、今からでもフリーランス・副業勢にはAmazonビジネスの導入を勧めたい。
まぁ正直無料で登録できるので、登録しておいて損は無いと思う。
Amazonビジネスの登録は以下のバナーから登録画面に移動できる。
地味にいろいろと安く買えて、経費勘定がしやすくなるのは最強なのでぜひお試しあれ。
サポートしていただくと、私が喜びます。喜ぶと頑張ろうかなーと思う機運があります。