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何者かになりたい「私たち」へ。

先日、人生初の1人映画を見てきました。
先週公開された「スクロール」という映画です🎞

1週間前、ラジオで予告を聞き、
普段自分が感じていることと、どこか通づるものがあるかも、と思い足が動きました。

4人の若者の心情が描かれているのですが、
ものすごく考えさせられる内容で、
複雑な感情に触れました。

働くとは何か。

生きるとは何か。

自分の居場所とは何か。

人を思う気持ちとは何か。

そして頻繁に出てくる、
「死にたい」「終わりにしたい」
という言葉。


日頃自分が心の奥で感じているものと共感できる部分もたくさんあり、考えさせられました。

内容は書きませんが、
今回自分が感じたこと、考えたことを記しておきたいと思いnoteにしています。


今回特に考えたのが、

“人はなぜ働くのか“

ということ。

私自身、丸2年社会人をする中で何度も考えている問いです。


自分1人が働かなくても世界は回るのに

社会は無くならないのに

どうして人は働くのか。

ストレス社会と言われる今、
仕事で苦しんでいる人も多い。

なのにどうして人は働き続けるのか。

映画を見終わった後、そんなことを考えながら
カフェに入った時にある光景が目に入りました。


カフェの入り口には、憧れの仕事とも言われる緑色のエプロン姿でレジに立つ女性。
その向かいには、流れてくるエスカレーターの手すりをひたすらに拭く男性。

正直、私は男性が少し可哀想だと思ってしまいました。

そして同時に、
人はこうやって仕事で優劣をつけているんだな、と気付きました。


でも、私たちは
そんな肩書き欲しさに働いているんだっけ、、。

それは違うと思います。


今回の映画で感じた「自分の存在意義」

自分が何のために生きているのか、
誰のために生きているのか、

そんな居場所を見失うと私たちは消えたくなる。

そう考えると、
私たちは自分自身の存在を証明するために働いているのかなと思いました。

カフェのレジに立つ店員さんも、
エスカレーターの清掃の方も
それぞれの思いがあり、事情があり
今そこで働いている。

そんな状況を見ている私も、
目の前でコーヒーを注文するOLさんも
何食わぬ顔でエスカレーターに乗っているサラリーマンも

目に見えない誰かのために
今、働いている。

ただ、
今この社会で働いていて、
そんな綺麗事を毎日感じながら働くことは簡単じゃないと思います。

でも心の奥底で誰もが、

特別な自分で在りたい。
何者かで在りたい。

と思っているはず。

そんな能力は自分には無くて、
自分の価値なんて見つけられなくて、

そんな葛藤に悩みながらも
自分として今日もいる。

そして、そうやって悩むからこそ、
誰かの心に寄り添えたり、共感できたりして

目に見えないどこかの誰かのためになることがあるんだ、と感じて少し前向きになれました。

自分の居場所が見つかっていなくても
誰かのちょっとした心の居場所くらいにはなれたりするのかもしれない。

そんなことを考えながら明日も生きて働いてみようと思います。


そして、いつかこの文章も、
どこかの誰かの心に少しだけでも届きますように。

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