泣きたいのならば観葉植物を買え
又吉の『東京百景』を読んでいる。
展開で読者を釘付けにする本が好きな私が、初めてこんなにもエッセイ混じりの小話集に夢中になった。
図書館で借りた昨日から、貪るように読んでいる。
そんな本の、後半あたり。とある小話で、泣き出してしまった。嗚呼、今は風船が破れやすいのはわかっていたのに、まったくもう。
メンタルが落ち込んで、自堕落な生活を送って、金がない著者が、そんな日々の中で出会った、カラフルな服を着た好きな女の子との話。
読んでいて、ほろ苦い気持ちになって、泣いてし