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上質なネットサーフィン

読み手を意識しないひとりごとです。


風邪を引いた、と思う。喉が痛くて、耳まで痛い。

実家で父の介護を終えて、帰宅した夜のリビング。

こんな日は、読書する気も起きない。テレビのチャンネルを回して見たいものを探すのすら億劫。興味や好奇心って、元気が引換券。


布団に入って、youtubeを開き、大森靖子と巫まろとMETAMUSEをふらふら。私はハロヲタなので、その延長線上で少し気になる存在の方々。

彼女の音楽に救われる若い女性は多いとよくいうが、正直遠い世界すぎて実感も実態もなかった。


ここ最近、本当にほんの少しだけ、わかる気がする。

なんだかんだいっても、私は健全に病めないし、いつだって理性と合理性が私の頭をまわしてる。

だから、心の底からの共感とか、救済とか、そういうのはない。
感情だけを爆発させる人間には、自分の母と重ねてどこか嫌悪感めいたものだってあるし。病みを愛する人を見ると、自分から選んで暗闇に迷い込んでると思うし。私の好きな道は、明るく陽の差した道ですし。


ただ、彼女のつくる音楽を聴いていると、彼女に賛同したクリエイターの映像を見ていると。耳まで痛くて、喉が痛くて、そのまんまの状態で、布団に寝っ転がりながら、スマホを観ているのが正しくなってくる感覚、はある。

この音楽や映像は、暗い寝室で、薄目を開けて観るのが一番正しい。だから、今の風邪を引いて力の出ない私のままで良い。

とても有難い。結局のところ、お日様が好きだろうと、暗闇は有難いし、無くてはならない存在だと感じる。

インターネットの海は、使い方によっては最悪の気持ちになるのに、今日に限って言えばとても上質なサーフィンの時間だった。耳まで痛いがよく寝れそう。

おやすみなさい。

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