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読書報告その1有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』

1,2月の読書報告、という題ではありますが…
読めませんでした!
1冊だけ読んだので、そちらの報告になります📖

今回私が読んだのは、有栖川有栖さんの『こうして誰もいなくなった』です。

2019年に角川書店より出版された本で、14篇も詰まっている、贅沢な短編集になります。
え?今はもう2024年では、ですか。
そうですねぇ!
およそ5年弱、積読の中にいました。
その積読の中から、なんとなく手に取ったのが今年の1月のことです。

さて、ミステリー好きの方なら『こうして誰もいなくなった』と聞いた時、脳裏に浮かぶ作品があるのではないでしょうか。
私はありました。
だからこそ、この小説を購入したのだったと思います。たぶん。
脳裏に浮かぶだろう作品、それは、アガサ・クリスティさんの『そして誰もいなくなった』です。

表題作にもなっている『こうして誰もいなくなった』は、『そして誰もいなくなった』をオマージュした中編です。
デンスケなる人物に、通称・海賊島に招かれた10人の男女。バカンスだと思っていた旅は、とある声を皮切りに恐ろしい事件が連なる旅となった。
『そして誰もいなくなった』を読んでいなくても十分に楽しめると思います。

さて、短編集とお伝えしたように、収録されているのは『こうして誰もいなくなった』だけではありません。
本格ミステリをオマージュした本格ミステリから、主人公のアリスが列車に乗って冒険するファンタジーまで、幅広く収録されています。
著者である有栖川有栖氏も述べておられるように、さながら見本市のような短編集です。

どれも魅力的なお話であることは勿論なのですが…
その中でも特に、印象に残っているのは『怪獣の夢』でしょうか。
主人公が見ていたという怪獣が出てくる夢を中心にお話が進んでいくのですが、なんとも不思議な空気感で。
色で表すとするならばセピア色。そして少しぼやけている気がします。
怪獣が出てくるのにどこかふわふわしている感覚になるのが癖になるので、機会があれば是非読んでみてくださいね。
読まれた時にはどのお話が一番好きだったか、こちらのコメント欄に書いて言ってくださると私がニコニコしますˊᵕˋ


当てにならない次回予告のお時間です。
私、ちょいとしたご縁で平野道雄さんの『新撰組史録』を手に入れました!
分からないことを調べるためのスマホを片手に、少しづつ読み進めていこうかななんて思っています♪
その感想が上がるかもしれないし、文章にまとめることを諦めてしまうかもしれない…
全ては未来の私に託します!
ぜひ、次の読書報告ものんびり待っていただけると嬉しいです😆

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