過酷なチケット争奪戦

ちょうど、質問箱でどうやってチケットを取ってますか?というような質問があったので、いきなりディープではありますが、私がどんなことをしているかを語ってみようかと思いました。

いろんな試合を見ているせいか、最近は一年中、チケット取りをしているような感覚です。
その中でもチケット争奪戦が最も激しいのはフィギュアの羽生結弦さんの出る日本の試合。
色々、厳しくなる前は1万円くらいのチケットが30万とか、信じられない金額で売買されていたくらいです。
とはいえ、基本はどれも抽選なので運に任せるしかありません。

運は変えることができなくても、抽選の回数を増やすことはできます。
例えば、アイスクリスタル(※1)の会員になる。
私が入った頃はそれほど大変ではなかったのですが、今は会員になるのも大変になってしまいましたよね。
そして、ぴあとかローチケのカード会員になる。
これはコストがかかります。
しかも思ったほど、的中率は高くありません。
ただ、特定の試合においては恐ろしいほどの威力があるので一つの手段として持っています。
あとはチケットの融通ができる友人を増やす。
(これからチケットの売買、贈与が厳しくなるので難しいかもしれません)
これが結構、キモで、さらに難しい選択です。
というのも、これを目的だけに観戦仲間と仲良くなると、大抵、どこかで揉めるからです。
ちゃんと普通に友人関係になれるネットワークを広げるということが重要なんだろうなと思います。
そして、当たり前のことですが、チケットは諦めたら終わりです。
試合前日の戻りチケットを手に入れて見たこともありますし、会場で翌日のチケットを譲ってもらったことあるので、最後はいつ諦めるか、という判断になるんですよね。

こういう事情があるので、フィギュアでは海外に試合観戦に行く人がたくさんいるのだと思います。
海外のチケットは基本はシステム販売で先着順のことが多いので、気合いでなんとかなるケースが多いのと、競争率が下がるので、手に入れやすいという傾向があるのでしょうね。

私も最初の海外遠征のきっかけはGPSで羽生結弦のアサインがなく、カナダとフランスと聞いたのがきっかけでした。
不思議なもので一度、垣根を超えてしまうと、その先は、、、、。

というわけで、今までも全てのチケットを自分で手に入れているわけではありません。
運がいいというよりは、諦めなかったというのが正しい表現じゃないかな、と思います。

それと比べるとバレーボールは様相が違います。
今のところ、見たい試合が見れないほど、チケットが手に入らないということは基本はあまりないです。
チケット販売の日、その時間に対応できたら。
それは国際試合でも、Vリーグの試合でも。

面白いなと感じるのはツイッターでの皆さんの発言では、フィギュアの方々の「チケットが手に入らない」というと本当に手にできないことを意味するのですが、バレーボールでは「チケットが(いい席が)手に入らない」という意味だったりします。
それだけ人気度が違うのが現状なのかもしれません。

バレーボールは手に入りやすいですが、いいカテゴリだと思って購入しても、良席のチケットを手に入れることが難しいケースがあります。
席割りが雑なんですよね、基本。

例えば、アリーナで高めのチケットを買ったとしても、アリーナ2列目とかだと段差がなくて、まったく選手が見えなかったりとか、映像スタッフとか、関係者の席の後ろで視界が遮られるとかの罠が待っています。
しかも試合によってはチケットを購入して入っているはずなのに、自由席の座るところがないなんてことも起こります。
一席分のチケットしか買ってないのに、推しの試合を両エンドで見るために複数席を取るとか、普通にあります。(あまり人が入らないことが前提で、そういう慣習になっているのでしょうね。最初、見たときはとても驚きました)
バレーボールの試合の運営はそういう緩さがあって、違う神経を使うというのが印象です。

結論を言うと、チケットを手にするのに魔法のようなコツがあるわけではないんです。
どれだけ事前に情報を集められて、決められた時間に対応できて、可能な限りチャンスの数を増やす、最後まで諦めないということに集約されるのかな、と思っています。

自分が本当にその試合を見たい、と思うからできますけど、ふらっと見にくる人は大変でしょうね。

特にバレーボールはまだまだ観客を増やせる(席に余裕がある)と思うので、もうちょっとチケットを手に入れやすい仕組みを作ったらいいんじゃないのかな、と思うこともしばしばです。

まだまだチケット争奪戦という勝負から下りることができない日々が続きそうです。

※1
アイスクリスタルというのはスケート連盟が運営するファンクラブみたいなもので、会員向けのチケット販売の機会があります。アイスクリスタルとはを説明ているページもあります。↓
https://www.icecrystalnet.com/what/index.html


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