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「デザインはキャンプだ」CMの舞台裏

今年のDesignshipも面白かったですね!
皆さんの素晴らしい物語に囲まれて、こっそりマネーフォワードの映像も流れていたのはお気づきいただけましたでしょうか?

今年はシルバースポンサーとしてマネーフォワードもDesignshipに協賛しています。スポンサー特典としてCM枠をいただいたのですが、さて何を流そうかと考えました。サービスのCMでも良いのですが、せっかく多くのデザイナーが参加するイベントなので、マネーフォワードのデザインについて知っていただきたいなと。
それなら自分たちでつくってみようか!となったわけです。

みんなでアイデア出し

マネーフォワードには毎週水曜日に、部署横断でデザイナーが集まり、ナレッジシェアやワークをするデザイナーランチ会があります。そこでアイデアを出し合ってみました。

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楽しいアイデアが集まりました。この段階ではフィージビリティはいったん無視です。なかでも一番人気だったのは、あつやんのモーニングルーティーン。こんなテンションでマネーフォワードデザイナーの1日を紹介できると、面白そうとなりました。

有志メンバーで企画を詰める

ここからは、有志メンバー(ドムさんあつやんれいちゃんセルジオ)でアイデアの精度を上げていきます。まずはこの映像で伝えたいことは何なのかを改めて確認します。

僕らが伝えたいことは、

・デザイナーは色、形だけをつくっているのではない
・人と向き合い、本質的な価値を見出し、それを届ける
・だからマネーフォワードのデザイナーは企画の初期段階(いわゆる上流工程)から入る
・ときにはチーム環境だってつくるのが仕事
・そうやってものをつくるのはとてもクリエイティブで楽しい

といったことでした。

映像にはしづらい抽象的な話が並んでいます。

「プロジェクトの上流ってどうやって表現するんだ」と悩みました。そしてたどり着いた結論は「川の上流で撮影しようか!」でした。突拍子もないアイデアかもしれませんが、これは僕らの想像力を刺激しました。川の上流といったら山だよね、山といったらキャンプ、キャンプってクリエイティブだよね、0→1とか1→10って火を起こすことに似てない?…と連鎖していったのです。

その結果辿り着いたのは、「ソロキャンプ動画のようなシズル感でデザインを比喩的に表現する」というものです。(決してキャンプに行きたかったという理由ではありませんw)

撮影する

これはもう、普通に楽しかったです。二人で黙々と設営しながら、もう一人がその様子をカメラに収めていきます。

ペグ打ち

火起こし(0→1)

火起こし(1→10)

その間もみんなのうんちくは止まりません。

・焚き付けでくべる針葉樹は0→1、火を長く育てる広葉樹は1→10
・タープとテント、焚き火の位置関係でコミュニケーションの質は変わる
・この先の雨(環境変化)に備えてペグダウン

などなど。そして撮影終了後は、みんなで焚き火を囲みながらまったりと。

編集する

さぁ、いよいよ動画編集に入ります!
撮りためた映像は30秒の映像に対し、30分ありました(めちゃくちゃ撮ったw)。どれも捨てがたいカットでした。

ここからは撮影、編集を担当したあつやん監督の編集ポイントです。

動画として仕上げていく上で、まずは動画の目的を整理しました。30秒という限られた時間の中で動画を見た人にどんなことを思ってほしいのか、それを考えていってたどり着いたのが、「なんだこれ」って思ってもらうということでした。30秒でマネーフォワードのデザインを深く知ってもらうことは難しいですが、知りたいと思ってもらうことは可能だと思ったんです。なので、この動画は視聴者の方に「なんだこれ」って思ってもらうことを目的として作っています。そこで今回は動画内の2つのなんだこれポイントを解説します!

なんだこれポイントその1

ひとつ目のなんだこれポイントは「デザインはキャンプだ」というフレーズです。これは見たまんまですが、デザインとキャンプという一見関係なさそうな単語をつなげているという点と、デザイナーなら誰もが一度は考えたことのある「デザインとは、すなわち何なのか」という疑問に対しても答えているかのようなフレーズを動画の冒頭にドーンと表示することでファーストインプレッションでの「なんだこれ」を狙いました。(実際に「なんだこれ」と思ってくれた方いるかな...👀)
その後の動画内のテロップではデザインとキャンプの共通点を挙げていて、最初の「なんだこれ」という疑問を共感に変えようとしています。

なんだこれポイントその2

ふたつ目のなんだこれポイントはグルーヴィーで軽快な音楽です。Designshipの休憩中に流れるCMということで視聴者の皆さんは講演に夢中になった後できっと疲れているであろうと思い、お疲れモードの脳にもズバッと刺さるような曲を選びました。また、会社紹介であまり聞かないような曲調にすることで、耳からも「なんだこれ」と思ってもらうことを狙っています。何度も繰り返し見たくなるような動画を目指しました。

こんな感じで、実はいろいろ考えて編集していましたw
30秒の動画をきっかけにこのnoteを読んでくださった方が、マネーフォワードはなんでも作ることに全力で取り組んでいるという姿勢が伝わったら嬉しいです!

できあがり

こうしてマネーフォワードのDesignship CMは完成しました。
改めてご覧いただければと。

マネーフォワードのデザインにはFUN(つくることを楽しむ)というカルチャーがあります。今回のCM制作は、自分たち自身がその姿勢で望みましたし、見ていただいた方にデザインの楽しさが少しでも伝われば嬉しいです。
マネーフォワードでは一緒にデザインする仲間を募集中です!

ちなみに、「キャンプが嫌い!」という方も、そのような選考基準はありませんのでご心配なくw


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