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障害について(後半)

最近出生前診断に関するニュース記事を読みました。結論から言うと、出生前診断をして陽性と出た場合、産む決断をした人、中絶する決断をした人、どちらも責めてはいけないと思います。私がコメント欄を見た時、圧倒的に前者を責めるような人が多かったように感じて、胸が痛くなりました。責めていたつもりではないのかも知れませんが。。。出生前診断も100%正確という訳ではありませんから、もちろん産んでから障害があることが分かることもある訳です。また、子供が成長して行く過程で障害や病気を負う可能性も0ではないです。誰の子供に障害がある可能性もある中で障害のある子を育てる方が肩身の狭い思いをして育てなければならないのはおかしいと思います。特に社会への負担を理由に障害のある子を産むのを非難する人もいますが、そこはちゃんと切り分けて考えなければならないのでは。もちろん中絶する決断をした人を責めることも同様にいけないと思います。実際に育てるのは親ですから。残酷ですが産まれて虐待されたり歓迎されないくらいならお腹の中にいるうちに殺してしまった方が良いという考えも理解できます。

ですから、どちらか一方が正しい!と決めつけるのではなく、どちらの考えも受け入れられるようになると良いと思います。特に昨今の流れは優生思想が強い気がして複雑な思いです。本当に一部の迷惑な障害者のニュース(車椅子で我儘を言ってしまった人など)のせいで他の障害のある方の印象まで悪くなってしまうのがとても悲しいです。何でも一括りにして考えないでください。例えばオタクなど。一部の人のせいで全体のイメージが悪くなることありますよね、それと一緒です。

それでも出生前診断で陽性をもらった親御さんは本当に悩むと思います。実際、「健康で産まれてほしい」という願いは全ての親が持っていることでしょう。そのためそれで中絶という選択をする人がほとんどだと思いますが、その議論の中でどちらかの選択をした人を攻撃したり、障害者ヘイトにつながってしまわないか心配です。自分の子供が、そして自分が障害者になる可能性も十分にある訳ですし。

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