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【映画感想】『マッシブ・タレント』 なんでか愛しちゃう、馬面のヒーロー

『マッシブ・タレント』

ニコラス・ケイジニキの新作。楽しみにしておりました。

落ちぶれたという設定のニコラス・ケイジが役を得るために東奔西走、上を下への大騒ぎなアクションコメディ。ニコラス・ケイジが本人役で落ちぶれたニコラス・ケイジを演じる、なんてもう僕の大好物じゃない、ということなんですね。

結果として、笑えるB級映画に仕上がっていました。特に語るべきことも、考察すべきことも見当たりません。ヘラヘラダラダラと観て楽しむ、そんな映画です。ただニコラス・ケイジニキのファンなら楽しめること間違いなしです。ニコラスニキの出演作の小ネタ満載で、先に「ザ・ロックね」とか言いたくなる作りにしてあります。


ゴア・ヴァービンスキー監督の傑作『ウェザーマン』

ニコラス・ケイジの最高傑作は絶対に『ウェザーマン』だと思っています。これはニコラス・ケイジの出演作ということでなくても、傑作の部類に入る映画です。威厳と気品しかない父親役のサー・マイケル・ケインとマヌケ面の自意識過剰な息子の悲哀はたまらなかった。

ボンドよりかっこいいショーン・コネリー

しかしニコラス・ケイジは不思議な役者だ。もちろんうまい、うまいがどう見ても、日本人から見たら『かっこいい』の部類ではないと思われるこの男。アメリカではどういう扱いなのだろう。セクシーなんて言われるのだろうか? 『フェイス・オフ』『ザ・ロック』『コン・エアー』など二枚目系? なヒーローを演じてきたニコラスニキ。とう見てもおもしろにしか見えないんですが。


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