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元国税専門官がこっそり教えるあなたの隣の億万長者


内容

実際に国税専門官として勤務した著者が、
仕事の中で接してきた億万長者たち。

そんな彼らについて、
知っているようで知らない生態が書かれた一冊。

国税専門官とは、
税務署や国税局で働く国家公務員。
税のスペシャリストである。

国民に対して、
ちゃんと納税されているかを監視する役目も果たす。

そんな彼らが特に接する機会が多いのが、
億万長者
所謂富裕層と言われる大きな資産を持つ人たちである。

富裕層とは、
1億円以上の資産を持つ、
上位約3.5%の人たち。

毎日豪遊三昧の生活を送っているわけではない、
実は意外な一面もある。

そんな彼らと近くで接した、
元国税局職員の書物である。

感想

億万長者に関する本は読み漁った自分にとって、
なるほどな、
と思うこともあるが、
やっぱりな、
と思うことも多い。

それでも実際に面会してきた人の体験談は興味深い。


意外と質素な生活をしているとか、
古い車に乗り続けているとか、
予想通りではある。

いくら安くても価格に見合わなければ買わない

これが億万長者の鉄則とも言えるだろう。

どの書物にも、
億万長者はケチだとか、
お金をあまり使わない、
ということは記載されている。

安いから、
というのは購入する基準にならない。
価値が見合うかどうか。
そこの基準を崩さないのが億万長者たる所以。

だから少々高くても、
価値が見合うものへの支出は惜しまない。


富裕層は不動産投資をよくしている。

不動産投資のメリットは、
銀行からお金を借りて投資ができる。
つまり、
自分の持っているお金以上で投資ができるということ。

そして、
9割くらいの富裕層は持ち家である。
賃貸に住んでいる人はほぼいない。

ここも不動産投資に繋がる。
持ち家に永遠と住み続けるわけではなく、
頻繁に変えながら、
そして不動産投資に繋げながら、
日々の生活を送っている。


富裕層は税金対策を常に考えている。

特に自分の子孫に残すお金のために、
相続税対策は惜しまない。
生前贈与で税金を安くするとか、
そのくらいは普通のこと。

そして、
教育費に関しては糸目をつけない。
こうした相続にはお金をつぎ込むのが富裕層。

子孫に残すべきは、
お金ではなく、
億万長者になるための知識や知能である。
富裕層が代々続くヒントがここにあった。



この本のサブタイトルは、
「富裕層に学んだ一生お金に困らない29の習慣」

国税専門官だけあって、
実際の富裕層と接した経験は面白い。

おそらく数多くの色々なタイプの富裕層と面会したに違いない。

その人それぞれの人生の中で、
共通するものがあった。

その共通する29の習慣こそ、
お金に困ることなく優雅な人生を送れる最大の秘訣なのだろう。

おススメ度

☆☆
率直に面白い体験談だった。
学べる要素はもちろんたくさんあるが、
富裕層の生態について、
興味がある人は手に取って読んでほしい。

実はお金に関する知識も得ることができる。
節税対策とか。

そこはさすがの国税専門官


こういう本を読まない人が、
「こんな本読んでも億万長者になれない」

と言うことがたまにあるが、

その通りだと思う。

本を読んだだけで億万長者になれるなら

今頃自分は豪遊三昧である。

しかしながら

それは本の醍醐味ではない

実際に会うことのできない億万長者

その生態について

知りたいという知的好奇心

それがたった数千円で読むことができる

これこそ読書である

億万長者にならなくてもいい

願わくば

なれたらいいな

くらいの想い


明日から億万長者のふるまいを真似してみようとは思う次第


タイトル:元国税専門官がこっそり教えるあなたの隣の億万長者
著者:小林義崇
出版:ダイヤモンド社

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