日常をPauseする。石川県金沢市
マンション臨時総会の準備に、車のリコール案内ハガキと歯医者での再検査をうながす学校プリントへの返事。
なすべきタスクに窒息しそうになると、わたしは暮らしのPauseキーを押す。まずはいったん持ち場を離れ、ちょっとした気散じを自分に許すのだ。
ため息をつく代わりにバスに乗り、金沢市中心部に位置する神明宮(しんめいぐう)へ向かう。下界とは違う時間の流れている境内へ足を踏み入れ、
拝殿で日頃の加護へのお礼と近況報告を行う。
くさらず、あせらず、最善を尽くしていきますね。
ただし楽しむことは忘れずに。
参拝を終え、顔なじみ(と勝手に思っている)樹齢約千年を誇る大ケヤキの許でしばし休憩。黄金色の葉とハイタッチを交わして、今日のミッションは完了だ。
窓を閉めきった部屋の空気が淀むように、日常生活に埋没したままだと心身に澱が溜まる。
無理をしそうなときこそ、心の移動距離を伸ばして暮らしに風を入れたい。
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