DAI・BOU・KEN

 冒険、僕の人生にそう呼べるようなものがあったかと振り返ってみても、典型的なそれは思い出せない。

 ボウイスカウト、インディジョーンズ、ツチノコ探索、今日の僕の連想ゲームは何とも貧困であるなあと苦笑いするところである。

 しかしながら、人ひとりが舗装されたりじゃりじゃりの道だったりを半世紀近く歩んできたのだから、語りようによっては大冒険物語にしてお聞かせすることもまた可能なのかもしれない。

 舗装された道、と表現したがそんなものはあるのかないのか、そもそも、道なき道を歩んでいくことが人生で、人はもれなく人生を冒険しているともいえる。

 ・・・だから・・・何?
 何か僕らしくない。独り言である。冒険を人生の比喩にする感じ、しっくりこないなあ。でも書いてしまったしなあ…。でも消すほどでもないしなあ…。
 あ、独り言まで書いてしまったらなんとなく僕らしくなってきたぞ。

 続けよう。

 海外留学であるとか、一念発起の起業を決心するとか、はたから見ててわかりやすい挑戦をしてきたということもないけれど、僕自身メンタルの持ち方をものすごい覚悟で転換したりすることが多いここまでの人生。
 それは僕にとって大冒険と呼べるものではあると思う。

 人生を大海原に例えたりすると僕の冒険は船酔いしそうで辛すぎるな。
 
 人生は何の比喩もなく人生という言葉のままで良いとして、その歩みを冒険とすることは時々心躍る感じがして味わいがあるのだろうな。

 馳星周先生「老人と犬」よろしければ是非。

 

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