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歌は生につれ、生は歌につれ

こんにちは、山田です。

最近、小~高校時代の歌を聞くことが多いです。

あの頃、子どもなりに「好いな」と思った歌。
それなりの経験を重ねた今聞くと、
歌詞の中身が、ずっと深く分かってくる気がします。

ですが、曲もヴォーカルも問答無用にカッコ良いけど、
どんな話なのか、いまだによくわからない、
という歌があります。

それは、
「セクシャルバイオレット No.1」
(桑名正博さん 1979年)
  
まあ私も大人ですから、
主人公の男性が、スゴクステキな女性を前に、
アレコレ思いつつ、Go!
ってことくらいはわかります。

が、問題はその後の、サビの部分。

曲タイトルをひたすら連呼しますが、じゃあ、
「セクシャルバイオレット」で「No.1」
って、どういうこと? 

この意味がナゾな私は、歌の世界の全容が、
未だつかめないままなのです。

一応、歌詞の中で、
バイオレットの由来めいたことは、触れられています。
が、「No.1」に関する言及はなし。

お化粧品のCMソングでしたから、単純に「語感優先」、
「No.1」は、番号のついた香水名に引っ掛けたのかな、
という気もします。

ただ、そこに注目すると、別のナゾが浮かびます。

仮に、化粧品のイメージカラーだったとしたら、
どんな層向けの、どんな商品だったのでしょうか。

「セクシャルバイオレット」って、
なかなかにドギツイ響きの色だと思うのですが・・・。

なおこの歌、その昔、チャッキリ娘さんが、
ネタにしていたのを覚えております。
この歌をお笑いに使うパワーもまた、スゴイ。

こういう歌があるいっぽうで、
当時まったく意味がわからなかったけど、
今は、深く入るようになった曲も、増えてきました。

心に沁みる、くらいなら好い感じです。
が、それでは済まされない、
「身につまされる」レベルの歌もあります。

元気や余裕がないと、眠りにつけなくなったり、
そっちにもってかれそうになる、
自分にとって「侵襲性の高い歌」。

歌詞の世界に深入りしたら、
そのまま罪状認否の場に変わってしまう。

なのに、どうしても離れがたくて、耳をそばだてます。

初めて聴いた頃よりも、
ずっとリアルに、歌の世界が感じられます。

それでいて、リアルの元になった経験は、
自分のものなのに、歌詞よりもあいまいなのです。

私にとっての、雨音とショパンは確かにあって、
でも、それが何かは、思い出せません。

ただ、小林麻美さんの歌声と、ピアノの旋律を聞くと、
強がる自分を、残しておきたくなります。

そこから始まった気持ちを、大切にしないといけないので。
ふさいだ耳から指を離して、今の音をもっと聞きたいので。

みなさんは、そんな歌、ありますか?

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