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偏愛シリーズvol.2〜アウトサイダー不良少年たちから学ぶもの〜

こんにちは。
Serapisbey(セラピスベイ)みきです。

前回より突然に始まった偏愛シリーズですが、第2回にしてテーマの振れ幅の大きさに自分でも驚いています🤣

今回はTHE OUTSIDER(アウトサイダー)についてご紹介したいと思います。
格闘技ファンなら避けて通れない伝説のアマチュア大会です。
わたしが格闘技好きというと意外性があるようで驚かれることが多いのですが、青木真也氏に言葉を借りると所謂ヨカタ(にわか)に分類されると思います。
自分では格闘技やっていないので、細かい技術とかはわかりませんが、選手のストーリーや特徴などは、結構勉強しているつもりです。
大会前後はyoutubeにあがっているだいたいの格闘家の勝敗予想&解説を網羅。青木真也氏とジャン斉藤氏のnote、voicy、ニコニコチャンネルは月額会員になってます。
余談ですが、今の夫との結婚記念日は10.11ヒクソンvs高田の日です。
この時点で格闘技を知らない人は、スクロールをやめるかもしれません。
もう少しお付き合いいただけると嬉しいです🤣

やっとアウトサイダーに話を戻すのですが、この大会の主催者は前田日明氏です。私は前田日明の大ファンなのですが、私が語ると失礼にあたるくらい日本マット界では偉大な方です。
2008年に前田氏によって設立されたアウトサイダー、キャチコピーは、

「不良タチヨ、覚醒セヨ」

こんなことがあっていいのでしょうか?
体が震えだしたのは私だけではないはずです。

しかし、ご安心ください。ホームページにはこう書いてあります。

青少年健全育成を主たる目的としており、暴走族をはじめ、不良達の更生の助力となるべく前田日明が2008年3月に旗揚げしました。以後、年間4~6回の大会を定期的に開催しています。

「THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)」は地下格闘技と言われているものとは全く異なり、世間一般で見向きもされなかった不良少年たちに活躍の場を与え、格闘技を通じ更生を促します。

そう、アウトサイダーは不良少年たちに活躍の場を与え、更生を促すことが目的なのです。
路上で喧嘩に明け暮れていた少年たちが、リングの上で正々堂々と戦う。
でも、なかなか勝つことができない。
自分の本当の力の無さを目の当たりにして、初めて自分は威張っているたけで、実は弱かったんだと認識する。
その弱い自分を受け入れ、最初はジム通いなんてくだらねーとバカにしていた不良少年が本当の強さを求めて夜ジムに通い出す。
夜に徘徊していた少年は、いつのまにか格闘技に真剣に向き合って、本当の意味での強さとは何かを知っていく。自分に向き合っていく。

試合自体は、タトゥーだらけの男たちが殴り合うという、アドレナリンが爆発しそうな内容なのですが、この背景を知っている私は、タトゥーだらけの男たちを見て泣けてきてしまうのです。
単純に人が何かに一生懸命になる姿は美しいと感じます。

アウトサイダーは、今を輝く朝倉未来・海兄弟、金太郎、白川陸斗などメジャー団体で活躍する選手を排出していますが、私が一番好きな試合は、黒石高大の引退試合です。
※動画は一番最後にまとめて貼ります。

黒石高大氏は、現在俳優をしています。少し前にファントミラージュという子ども向けドラマに出て、マギャク巡査というお下げ髪のキャラを演じ、元不良だということを一切見せない設定に過去を知っている人は驚かれたのではないでしょうか?
アウトサイダーに出ていた頃は、愚連隊の隊長でパンチパーマでした。黒石氏は現在35歳なので、その世代が20代の頃にパンチパーマだったということは、色々と察するところがあります。
端正な顔立ちと仲間想いの純粋な性格、失神KO、ゴング前に手出して無効試合など、話題に事欠かないので、瞬く間に人気選手になっていました。
引退試合には、大人気選手ミスターアウトサイダー吉永啓之輔を指名し、鬼気迫る姿には息を飲むものがあります。
吉永啓之輔氏についてもかなり伝えたいことがあるのですが、書ききれないので今回はやめておきます。背中に不動明王の刺青を背負いながら、ジムを経営し、地元の子どもたちに格闘技を優しく教える姿をyoutubeで拝見し、いつも心が洗われている私です。
この試合最後に黒石氏はアウトサイダーを引退し、本格的に俳優の道にすすむことになります。仲間に言わずに、人知れず俳優養成所に通っていたそう。最後のリング挨拶は、何回見ても涙が出てしまいます。お母さんとおばさんへの感謝を伝える顔の優しい表情は、彼の未来を全力で応援したい気持ちになります。

前田氏が不良少年の更生を目的として、設立されたアウトサイダー。
見事にその目的を果たし数々のスターを世に送り出していることに、前田氏への尊敬の念はつのるばかりです。

最後に、私が尊敬しているもう一人の格闘技界の存在、青木真也氏の言葉を借りたいと思います。

「不良は賢い、負けたくないから自分で考える」

日本で不良文化が無くならない理由がわかる気がします。

最後までお付き合いいただきありがとうごさいました🌟

ぜひ動画ご覧になってください🤗

黒石引退試合

前田日明がアウトサイダーを始めた理由を朝倉未来との対談で語っています

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