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メイクの力で自信を勝ち取れ!~新規事業メンズメイクブランド「MULC」事業責任者×開発アドバイザー対談~

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

先日、新規事業開発を手掛けるセプテーニ・ベンチャーズの化粧品事業にて、メンズメイクブランド「MULC(ムルク)」を創設しました。
5月8日に新商品のBBクリームをクラウドファンディングで先行販売したところ、なんと2日で目標金額を達成。

今回は、このMULC事業の責任者である 香美さんと、MULCのブランドや商品の開発に協力してくださったWELLNESS WAVE代表 林田さんに、メンズコスメの市場やMULCを立ち上げた背景、また新商品BBクリームの特長などについて聞いてきました!

【プロフィール】

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株式会社セプテーニ・ベンチャーズ 香美惇
2017年、セプテーニグループに新卒で入社し、主にゲーム系のクライアントに対して、インターネット広告事業のコンサルタントとして広告の運用を担当する。入社半年後にセプテーニグループの新規事業プランコンテスト「gen-ten」を経てセプテーニ・ベンチャーズに異動。新規事業としてメンズメイクブランド「MULC」を立ち上げる。

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WELLNESS WAVE 代表 ウェルネスコーディネーター アスリードフードマイスター 林田直樹
2005年から化粧品関連事業に携わり、海外商品の輸入や新規ブランドの立ち上げ、商品開発、生産管理などを経験。2018年より独立しWELLNESS WAVEを立ち上げ、現在はコスメやヘルスフードを中心とした、ものづくり・輸入領域などにおいて、これまでに蓄積したノウハウを広く外部に提供している。

ー まずは、林田さんの経歴について教えていただけますか。

林田さん)
私は今、WELLNESS WAVEという個人事業主として、コスメやヘルスフードを中心にノウハウを必要としてる企業に対し、ブランドの立ち上げや商品開発、生産管理のサポートや広告表現のアドバイスなどを幅広く行っています。商品の企画から製品化、マーケティングまで一貫して任せていただくこともあれば、その一部分に関わることもあります。

化粧品領域に携わるようになったのは、15年前、当時所属していた会社で、イタリアのオーガニック製品を輸入することになったのがきっかけでした。当時はイタリアでオーガニック分野のコスメや食品などがブームになっていたのですが、日本ではまだあまり流通していなかったので、その企業で輸入販売を手掛けることになったんです。私は化粧品の製造販売責任者として、無知な状態からいろいろ調べたり人に聞いたりしながら一から管理部門を立ち上げ、その後事業部の責任者に就き、失敗を繰り返しながらもその事業を大きくしていきました。

その後化粧品販売の会社に転職し、化粧品の企画、製造、マーケティングなど一通りのモノづくりや販売の過程を経験しました。そうした中で、商品開発やモノづくりに関わってきた人でフリーランスとして活動している人があまりいないため、企業がほしいノウハウを外部から得にくいという声を聞き、私がこれまで培った経験や知見をオープンに提供することで、ノウハウがなくて困っている人たちを幅広くサポートできるのではないかと考え、独立することにしました。
香美さんからも、メンズ向けの商品をつくりたいと相談をうけ、MULCの立ち上げに協力することになりました。

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ー 15年間ずっと化粧品業界に携わっていらっしゃるのですね。そうした中で、化粧品業界は全般的に伸びていると思うのですが、その中でもメンズコスメという領域も成長しているのでしょうか。

林田さん)
そうですね。まず、化粧品全般の市場は着実に伸びてきていて、私が化粧品事業に関わるようになった当時は2兆円くらいの規模の産業でしたが、いまは3兆円近い規模に拡大しています。また、特にここ数年では、インバウンド需要の高まりや、韓国を中心に海外から新しいメイクアップコスメがたくさん入ってきたため、一気に成長しました。

こうした中メンズコスメは、現在市場規模としては1000億円ほどなので、化粧品全体からみるとまだまだ小さいのですが、こちらもここ数年で一気に伸びています。これまで、男性が使える化粧品としては髭剃りやシャンプーなどの日用品に限られ種類も少なかったので、市場としても横ばいでの成長でした。しかし、最近は男性も、自己肯定感を求めて自己意識や美容意識が高い人が増えてきていて、そういった人に対して、男性向けのスキンケア商品やメイクアップ商品が増えています。

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ー メンズコスメの需要の増加には、男性も自己意識や美容意識への変化があるとのことですが、何か理由はあるのでしょうか。

林田さん)
SNSの普及もその背景のひとつにあると思っています。以前は、何か自己発信をしたい場合、直接人前で話すことしかできませんでしたが、このようにSNSが普及したいま、誰もが簡単に多くの人に対し発信することができるようになってきました。これに伴い、人に自分の姿を見てもらう機会も増えたので、自己意識や美容への関心が高まってきているのではないでしょうか。

また、若い世代を中心に、コスメへの見方が変わってきていると感じています。以前ではメンズコスメというと、顔を派手に見せたり飾ったりするアイテムという認識が一般的だったのかもしれませんが、最近はもっとナチュラルに、簡単に自分のウィークポイントを補ったり恰好よく見せるためのアイテムが増えてきていて、コスメは普段使いできるものとして見られてきているのかなと思います。そこから、自分も使ってみたいと思う人やコスメを重要視する人が徐々に増えてきたのかなと。

あとは、化粧品の使い方を紹介するHOW TO動画がSNSやメディア上で増えてきているのも需要増加の要因のひとつではないでしょうか。男女ともにかもしれませんが、そもそも化粧品をどのように使ったらいいかわからない、という悩みを持っている人はいますよね。そういった人たちが、画像や動画でのHOW TOを通じて使い方を知ることで化粧へのハードルが下がり、需要が増えたのかなと思います。

ー 香美さんの周りの方も、メンズメイクに興味を持っている方は多かったのでしょうか。

香美さん)
そうですね。僕はこれまで、新規事業として婚活・恋活のプロフィール写真に特化した撮影サービスを行ってきましたが、実際に男性のユーザーさんの声をきいてみると、メンズメイクに興味があったり、すでに使用してるという人も多かったですね。
メンズメイクの商品をつくろうと思ったきっかけも、この撮影サービスのいちプランとして、眉毛の形や肌の悩みについてアドバイスしてあげるプランというのを試しに提供してみたところ、多くの反響があったからでした。

また、男性の容姿に関して主に印象を左右するポイントは「目」「眉毛」「肌」と言われているのですが、多くの人を撮影する中でも、やはりこの3点はとても重要だと実感していましたし、ユーザーの中にもそこに悩みやコンプレックスを抱えている人が多くいました。たとえば、眼のクマやニキビ跡やシミ、青髭などですね。こういった人たちにメイクのアドバイスをすると、化粧の力でその悩みや気になっていたところが解消されるのを見てすごく喜んでくれていたんです。また、容姿に対してあまり関心がなかった人にもアドバイスをしたところ、「こんなに印象が変わるんですね」とメイクの前後の違いに驚かれることも多くありました。

これらの経験から、僕たちが提供する商品で、多くの人により自信を持ってもらえるきっかけを届けたいと思い、MULCを立ち上げました。

ー 今回、MULCで新しくBBクリームを開発し、クラウドファンディングで先行販売をしたところ、なんと2日で目標金額に達成したとのことですが、BBクリームを含め、MULCの商品には、どのような特徴があるのでしょうか。

香美さん)
全体的にMULCで提供するアイテムは、男性ならではの体質や肌質、生活習慣や使用シーンを考慮して開発しています。また、そもそも使い方がわからなかったり、メイクに慣れていない人も簡単に扱えるような商品を目指しました。

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林田さん)
体質の部分でいうと、特に男性は汗をかきやすかったり、脂が出やすかったりするため内側の水分が少なくなりがちで結構繊細な肌質の方も多いんです。なので、今回新しく開発したBBクリームも、低刺激にこだわり、肌に優しい処方にしています。また、男性は日中に化粧がヨレたりしても途中で塗り直すという習慣がない人も多いので、朝塗ったら一日中崩れにくいようにしているのも大きな特徴ですね。界面活性剤を一切使用していないので、汗や水に強く、色ムラもできにくいんです。

香美さん)
今の時期だと、マスクをつける方も多いと思うのですが、このBBクリームは崩れにくいので、マスクにも色がうつりにくくなっています。実際にメイクアップアーティストの方に試してもらいましたが、ご好評いただけました。男性向けとして開発していますが、肌にも優しい処方なので、女性の方でももちろん使っていただけます。

あとは、使い勝手だけでなく、見た目やパッケージについてもこだわり、持っていて格好いいと思ってもらえるようなデザインにしました。
商品の方向性は、多くの方に外見への悩みや習慣をヒアリングしたり、僕たちも実際に使って試しながら試行錯誤して決めていきましたね。
そうしてできたBBクリームは、5月8日からおこなっていたクラウドファンディングでもとても多くの方にお求めいただけ、現在では目標金額を大きく上回る応援をもらうことができているので、とても励みになりました。

コメント 2020-06-01 101210

▲目標金額を大幅達成!

ー MULCのアイテムを含め、メンズメイクはどういう人や場面におすすめでしょうか。

香美さん)
大事なビジネスシーンや、大事な人と会う時に、身だしなみを整えるという意味でぜひ使っていただければと思います。他にも、例えば最近だと、コロナウイルス感染拡大防止の措置で、在宅勤務が増え、オンラインでのミーティングが一般的になりましたよね。今までの対面でのミーティングや商談では、相手の息遣いやしぐさなど直接感じることができ、雰囲気なども印象につながっていたかと思いますが、オンラインでのコミュニケーションになったことで、視覚情報が占める割合が多くったので、これまで以上に見た目の印象がとても重要になってくると思っています。身だしなみとしてより見た目を意識して相手と向き合うことで、ビジネス面でプラスの効果はあると思います。

また、在宅で仕事をする上で、オンとオフの切り替えが難しくなってきているように感じている方も、メイクをすることでオンモードに切り替わり、気合をいれて仕事もできるようになるのかなと思います。

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ー なるほど。「在宅勤務だからメイクしなくていい」ではなく、「在宅勤務だからこそメイクをするべき」ということですね。確かに私もメイクをすると仕事モードになります。
最後に、MULCを通じてどのような価値を提供していきたいですか。

香美さん)
MULCのブランドコンセプト「なりたい自分を勝ち取る剣。」には、自分の理想の姿に向けて挑戦している方を応援したいという想いを込めています。
化粧品で変えられることって、外見だけじゃないなと思っていて、メイクでニキビ跡とかクマとかをカバーすることで自分に自信が持てたり気合が入ったりと、気持ち的にもいい影響を与えられると思うんです。メイクをする動機はひとそれぞれかもしれませんが、より多くの人に、今よりももっと前向きになったり、なりたい自分になるきっかけをMULCを通じて提供していきたいですね。そのためにも、今後も商品開発を進めラインナップを充実させていきたいと思っています。また、男性がメイクをするということが一般的になっていくように、男性の美容に関する情報の発信などを通じて習慣や文化を醸成していければと考えています。

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林田さん)
MULC自体はメンズメイクブラントとして立ち上げましたが、香美さんが言ったように、ただ化粧品を提供しているだけではないと思っています。自分を高めるための手段やツールは色々あると思いますが、その中で化粧品をタッチポイントとして捉えて、MULCを使ってもらうことでみなさんの理想の姿に近づくためのお手伝いができるといいですね。

若い世代を中心にメンズメイクは受け入れられつつあるものの、世代によってはまだメイクに関心が低い方が多いです。しかし、BBクリームをはじめ、メンズメイクについて紹介してみると興味を持ってくれる人も多いんです。メンズメイクについてそもそも知らない方や、意識していない方にこそ知ってもらえるように発信して、スキンケアや肌作りの重要性を伝えていけたら良いなと思っています。

ー ありがとうございました!

#メンズメイク #MULC #新規事業 #セプテーニグループ