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セプテーニグループ新規事業プランコンテスト「gen-ten」~今年のgen-tenについて語るラジオ(後編)~

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

セプテーニグループで現在エントリー受付中の新規事業コンテストgen-ten2020。
加来さんがセプテーニ・ベンチャーズの代表松田さんと、同社取締役 兼 ビビビット代表の小宮さんと一緒に社内向けに配信したgen-tenラジオの模様、本日は後編をお届けします!

前編はこちら

セプテーニグループ内で起業する魅力、メリット

加来さん)
では次に、少し質問の角度を変えてですね、これは松田さん、小宮さん、どちらにも聞きたいことですが「社内外でいろんな社長と会う中で、これが社内ベンチャー、グループ内起業の魅力かもと感じることはなんでしょうか?」
事業をやるにもいろんなやり方がある中で、グループ内でやることの意味を感じたい、という質問なんじゃないかと思うんですけど、このへんはやっぱり社内ベンチャーの社長になる魅力だなって思うところ、僕も言えたらと思いますが、どちらか感じることありますか?

小宮さん)
グループ内起業じゃない外部の経営者の方と話す機会は多いんですけど、やっぱりよく話にあがるグループ内起業のいいなと思う点は、ホールディングスの支援を受けられるという点かなと。本業に集中できるというか。いわゆる経理・財務・総務・広報・法務・人事・情シスなりってところの支援を、あの方々を採用したときにかかるであろうお金と比較してかなり安いお金で支援してもらえるってのは、我々が事業を伸ばすことに集中できるってことなのですごくいい環境だなって思いますね。

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加来さん)
なるほど。優等生的な発言ですね(笑)

あえてちょっと突っ込んだ質問をすると、小宮さんの採用事業的には、けっこういまコロナの影響を受けている領域だと思うんですけど、でもまあぶっちゃけ、本当にダメになっても死ぬわけじゃないってのはグループ内で事業やってる良さかもなって気もしたりしますけど。どうなんですかね?そこはあまり考えないですか?

小宮さん)
あんまり、親会社があるから我々は生き延びれるみたいな発想はないです。なんなら自力で生き延びられないと、金策みたいなのを外部からっていうのも難しかったりするわけなので。いまは親会社がいるいないに関係なく、不透明な中を模索しつつ進んでる感覚はあります。

加来さん)
HARD THINGSってやつですね。

小宮さん)
ほんとに、ちょうど今日歩きながら思いました。

松田さん)
小宮が言っていることはごもっともと感じることではあるんですけども。
我々はスタートアップ企業やファンドへの出資なども行ってますが、その中の相談として、たとえば、「セプテーニさんから誰かひとり人材を支援してくれないですか?」みたいのは、かなり入ってくるんですよ。
今の我々にしてみると当たり前なんですけども、グループ内にはエンジニアさんもいればデザイナーさんも営業もいるし、FacebookやGoogleも含めた広告運用している人、つまりデジタルに関わる人がすべてワンストップでいるんですよ。

それと、さっき小宮くんが言っていたホールディングスの支援みたいなところでいっても法務であったり財務であったり人事であったりとか、事業をつくる上で、促進する上で、立ちあげる上で必要な要素がすべて網羅的にあるなと思ってます。

何か考えるにしても、「これって誰が得意なの?」みたいなことを話すと、必ずそれが得意な人がいて、身近に話を聞くことができる。この領域である程度の規模感がある会社であればそこまでは達成可能だと思うんだけども、さらにうちが特出して良い点は、誰に聞いたとしても、みんな応援してくれるところ。
挑戦したい、がんばろうと思っている人に対して、冷やかしとかではなくて、同じ目線で応援してくれる人がとても多いと思います。忙しくても、すごく忙しい方が多いと思うんだけども、それでも時間作ってくれて、無下にされないというか。「応援したい」みたいな心が、当社ならではのイントレプレナーとして立ち上げるメリットかなと思います。

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▲gen-ten2019の合宿の様子。共に事業プランをブラッシュアップしてくれるメンターの存在は心強い。

加来さん)
たしかに。メールバトン企画(※)でも、「挑戦する人を応援する文化がいいところだ」っていうのを、ベテランの方ほど書いてるなって思いまけど、それはホントにありますよね。

僕もgen-tenに出場する前は、デジタルマーケティング事業で割と忙しく働いている身でしたけど、「実はこんなことを新規事業でやってみようと思ってるけどどう思う?」っていうのを周りの同期とか同僚とかに話すと、二つ返事で「絶対やったほうがいい!」ってみんなが言ってくれたのは、勇気づけられたというか、自分でも出来るのかもといい意味で勘違いできたというのはあったなと。今の話をききながら思い出しましたね。

なので今この放送をきいてくれている人の中で、所属している会社での仕事がすごく充実していたり、責任のあることを任せられているからこそ、本当はこういうことを自分ではやってみたいんだけどっていう気持ちから少し目を逸らしていたり、相談しても、みんなに迷惑かけたり止められたりするんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、まずは声に出して相談してみると、すごく応援してもらえて前に進めるってことあるかもしれないので、もっと気軽に「やってみようかな」って言ってもらえるようになるといいですよね。

※メールバトン:グループミッションとリンクした仕事のエピソードを自由に展開、最後に次の走者を指名してグループ全体に対してメールを送付、指名された次の走者も同様に自身のエピソードを紹介しバトンを繋いでいくもの

松田さん)
あとは綺麗ごと抜きにすると、30年間しっかり経営してきたことによってグループにはかなり盤石な財務基盤が培われているので、そこを利用できるメリットはあると思っています。

それからこれはまだここから先加速してくると思うんだけど、何かうまくいくきっかけを作ったときに、インキュベートだけではなくって、拡大フェーズになったときにさらにグループシナジーってのが生まれてくるのかなと思っていて。

これは資金面もそうであるし、たとえばメディア事業とかで新規事業立ち上げるんであれば、競争力があるものさえ作ってしまえば、Septeni Japan、Septeni America、それから場合によっては電通さんとかも含め販売チャネルといったところは相当魅力的なものが構築できているので、スケール感みたいなものは社内ベンチャー、さらにセプテーニグループとしての魅力かなと思ってます。

加来さん)
まさにその「利用」というキーワードいいなと思うんです。あえて言葉汚く言うと、これだけ使えるリソースがたくさんあるので、そこを使えるっていうのは僕もこのグループで社内ベンチャーをやる魅力だなとすごく感じますね。

加来くんgen-ten出場時

▲gen-ten2017出場時の加来さん

小宮さん)
僕、実は8年近く新規事業やってるんですけど、いま振り返ってみて、ローリスクで自身の市場価値を一定までは上げることができたなという感覚はあります。

どういう年次の方が参加されるか次第だと思うんですけど、もし若手の方で「ちょっと上が詰まってるな」みたいなところにモヤモヤを感じてる人がいたら、バババッとやっちゃって、そこで培ったリーダー経験、マネジメント経験とか、決断してきた経験みたいなのが、どの領域でも流用できる市場価値かなと思ったりするんで。

加来さん)
「gen-ten出ないの?」って聞いてみると、「いやでも失敗したあとの潰しが効かないじゃないですか」「そのぶんキャリアに遅れが出たりするんじゃないか」みたいなことを思っている人がけっこういるみたいで。縁起でもない話ですけど、仮に今の事業が良くない形になったとしても、全然どこでもやっていける感じというか、事業を始める前よりも前向きに、強い力をもって動き出せるなって気持ちはきっとありますよね、小宮さんには。

小宮さん)
そうですね。これは正しい意見かどうかわかんないですけど、ぶっちゃけうまくいかなくてグループをやめちゃった人も外部で活躍してたりしますよね。あともう一回復活した彼野人くんとか丸谷くん(※)とかも含めて、いちど失敗しても這い上がるメンタルみたいなところってのはついてくるんじゃないかな、それが外部からも評価されるんじゃないかなって思います。


彼野人さん:様々なカジュアルアプリを提供するHEDGEHOG PRODUCTS株式会社代表。
丸谷さん:育児領域に特化したECサイト「ベビフル」を運営する株式会社TowaStela代表。
両名とも、一度挑戦した新規事業をクローズした後、再度gen-tenに出場、現在新規事業に挑戦中。

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▲自らの経験をオンラインサロンで語ってくれた彼野人さん。

事業責任者に大切なのは、素直さと頑固さのバランス

加来さん)
ありがとうございます。いま他の社長たちの名前も少し出てきたところで、次の質問です。

「セプテーニグループのスタートアップ社長たちはみんな違ったスタイルや価値観をもっていることが魅力の一つですね。ですが、あえて、意外と今はこんな人いないよね、とか、もっと出てきてくれたら面白いよね、みたいな人ってどういうタイプ、スタイル、価値観の人なのかっていうのがあれば聞いてみたいです」というお便りをいただいていますが、このへんについて思いあたるものとか期待したい人材像とかってあったりしますかね?

松田さん)
「こういう人」みたいなことを、あんまり定義してないんですよね。

事業責任者とはこういう人が向いてるってことはあんまりないなぁと思ってるんですけども、とはいえあえて質問に答えるのであれば、今のところ技術者さんの社長比率ってのはグループ内では少ないなと思っているので、プロダクトを早くつくるみたいなところで言うと技術者、後はクリエイターさん、つまり作り手の方がトップになることによって、ものを作るスピードってのは上がるだろうなあと思って。PDCAサイクルが早くなると思っているので、ぜひ積極的にチャレンジしてくれる方がいるとありたがたいなぁと思っているのと。

あとセプテーニグループはグローバル展開しているので、海外拠点からのチャレンジ、去年とか一昨年とかもベトナムからの参加もあったんだけど、そこらへんも今後さらに加速できるといいなと思っています。

基本的にはこういった属性の方がいいとか悪いとかってのはあんまりなくて、それより事業責任者の考え方みたいなところでいうと、素直さと頑固さのバランスのいい人。思いとかゴールはここなんだみたいなところについては異常に頑固なんだけど、そのプロセスにおいては、吸収力があるというか。変化できる、貪欲に学べるみたいな。そういう矛盾した2つを両立できる人がいいんですよね。

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加来さん)
なるほどなるほど。素直さと頑固さのバランスはすごく言い得て妙だなと思いました。どっちに行き過ぎてもダメですよね。

松田さん)
新規事業は、トップや経営陣や創立者が、誰かしらの思い、やりたいこと、エゴみたいなことを表現するので、まわりから良かれと思っていろんなアドバイスがきて、僕なんかもそうですけど、一緒に議論していくわけですよね。

それを全部吸収してくれなんていうことは全く思ってなくて、必要なエッセンスだけ切り取って、場合によって取り入れてくださいって話だと思っていて。

やっぱり最終的には事業責任者としてこうやりたいんだっていう頑固さと、それを達成するためのプロセスに関しての変化の許容だったりとか、謙虚さみたいなところを両立することが大切なんじゃないかなと。

加来さん)
たしかにそれはそうですよね。いまの話にも関係すると思うんですけど、こんな質問も来ています。「『その事業をうちがやる意味があるのか?』っていうフィードバックが他社さんとかだとよくあったり、REMIX(セプテーニグループのスタートアップを紹介するメディア)の記事を読んでいても、セプテーニグループらしさは、事業プランとその人自身、そのひとがやる必然性がどれだけあるのかっていうところのかけ合わせだと感じるのですが、加来さんや小宮さんは、自分の事業領域について、これは本当に自分がやるべきなのかと考え直したことはありますか?』」。

僕はあんまりそういうこと考えたことないと思ったし、みなさんあんまり自分がやる意味とかを周りと比べて考えるんじゃなくて、やりたいのかやりたくないのかみたいなところだけを信じて応募するぐらいのほうが、いいのかもしれないですよね。

小宮さん)
そうですね。でも僕はもともとホールディングスの人事で採用担当をしていたので、採用サービスをやるってことに関しては「僕だ」って自負はあったんですけど、ベンチャーズに行ってから立ち上がったのはクリエイターに特化したスカウトサービスで、「PhotoshopもIllustratorも触ったことない」「クリエイターとかまったくわからない」みたいな状態からスタートしたんで、クリエイターの課題解決を語ることについてのコンプレックスが、最初はすごいありました。

加来さん)
なるほど。

小宮さん)
ただそこはViViViTっていうサービスがどんどん大きくなっていって、関係者が多くなっていって、学校の先生や取引先の会社さんからの影響力が増すと共に、「自分の使命はこれなのかもしれない」ってのは思うようになった気はします。

加来さん)
さっき松田さんが言ってくれた、やってる中で覚悟が深まっていくというような部分もけっこうあったっていうことですね。

小宮さん)
それはあると思います。
単純にビジネスを立ち上げたいんだ、みたいな動機でもぜんぜんいいと思うんですよね。「何かの何かに特化して、何かを変えたいんだ」みたいな動機じゃなくても。

で、誰もやってない課題を解決する穴を見つけて、そこに山があったから登ってみるじゃないですけど、そこに穴があったから、そこの課題解決にチャレンジしてみる、ってのでうまくハマって影響力が高まっていくと、関係者からの期待がすごく伝わってきますし、ユーザーさんが入ってくると、ユーザーさんに向けての恩返しって意味でも思いが強くなるというか。

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加来さん)
いろんな動機からスタートできるのが、このグループの新規事業の特色とも言える気がしました。そういう意味ではこのスキルがないとやっちゃダメだよってこともないし、このスキルを身につけちゃったからずっとここでやんなきゃっていうこともない、いまgen-tenオンラインサロンは若めのメンバーが多いですけど、比較的年次高めのメンバーというか、今の環境で経験を積んだメンバーとかにもぜひ出てもらいたいですよね。

小宮さん)
僕は新卒3年目のときにgen-tenで優勝したので、そういう経験もあって、ぜひ若手の方々にたくさん挑戦してもらいたいというのはあるんですけど、最近のgen-tenを見ていると、経験を積まれた方、ビジネスに精通された方から出るプランはクオリティが抜けてくる可能性が高いなというのと、ベンチャーズに配属されたあとに出す事業プランも実現可能性の高いプランな気がするので、そういった方々の事業プランも楽しみです。

加来さん)
なるほど、ありがとうございます。では最後に、聞いてくれているみなさんにメッセージをいただけますか?

小宮さん)
ちょっとでも迷ったらgen-tenには出てみたほうがいいと思います。
僕もViViViTというサービス運営、ビビビットという会社の経営経験を通じた変化の激しい日々はエキサイティングで「成長してる〜!」と実感できてます。

成長ジャンキーな方、変化ジャンキーな方がいらっしゃれば、そういったジャンキーさを満たせる環境が我々グループの新規事業の中にはあると思っていますので、ぜひチャレンジしてみてもらえればと思います。
プランで迷ってる方などいらっしゃればいつでもメッセージ等ください!ご清聴ありがとうございました!

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松田さん)
今年は非常に大きい変化があります。ここから新しく物事を立ち上げたりチャレンジしたりするタイミングとしては、チャンスしかないと思いますので、この機会にぜひチャレンジしていただける方が増えると嬉しいなと思います。

新規事業をやっている方といろんな会話をここ数年しているんですけど、やっぱり見るよりもその舞台で踊る方が楽しいなと思っていて、興味がある方は見るだけでなく実際チャレンジして、プランを提出して、自分自身で踊ってみるといいのかなと思っております。チャレンジをお待ちしております!

加来さん)
「面白い」に尽きると思いますね。いまの環境・状況が面白くないなと思ってる人がいるとしたら、極論その先、勝つ負けるとか、社長やるやらないとかを置いといたしても、gen-tenというプロセスに関わってプランを自分の意志で作ったり、そういう人たちと交流したりってことは問答無用に面白いはずということは保証しますので、ここからの約2ヶ月間、積極的に関わってもらえると嬉しいなと思います。少しでもgen-tenへの意欲が高まるきかっけとなれば嬉しいなと思います。

では松田さん、小宮さん、聞いてくれたみなさん、ありがとうございましたー!

#新規事業 #genten #ラジオ #セプテーニグループ