見出し画像

ハブとなり、刺激を与え合って、シナジーを生む。電通ダイレクトが目指す、セプテーニグループとしてのこれから

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。
 
2022年1月、電通グループとセプテーニグループの資本業務提携深化の一環で、株式会社電通ダイレクトがセプテーニ・ホールディングスのグループ会社となりました。
 
それからおよそ10ヶ月。まだまだセプテーニグループの中でも、電通ダイレクトってどんな会社?と思っている方も多いのではないでしょうか。
 
今回はそんな電通ダイレクトの事業内容や、企業理念に込めた思い、セプテーニグループとの共創について、代表の近藤さんに伺いました!


株式会社電通ダイレクト
代表取締役  近藤一成

1992年、株式会社電通に新卒入社。以降数多くのクライアントを担当し、
2020年3月に株式会社電通ダイレクトマーケティング(当時)の代表取締役社長に就任。
2021年7月にDAサーチ&リンクとの合併において、株式会社電通ダイレクトの代表取締役に就任。
2022年1月にセプテーニ・ホールディングス グループ執行役員に就任。

マーケティングの全てを、ワンストップで

電通ダイレクトはひとつの会社の中に、マーケティングに必要なありとあらゆる機能を有しています。事業戦略設計、メディアプランニング・運用、クリエイティブ開発、EC支援、CRMまで。オンライン・オフライン問わず、一気通貫で支援しています。

以前から電通ダイレクトを知っている方からすると、「通販の会社じゃないの?」というイメージがあるかもしれません。CSやBSで放送されているサプリのCMとか。正直私も、電通から電通ダイレクトへ来たときは、そのイメージでした。でも実は全然、それだけではないんです。

電通は基本的に、マスマーケティングですよね。そして同じグループ内では、デジタルに特化しているのがセプテーニと、電通デジタル。これらにはそれぞれ、できない領域があるんです。
電通ではYahoo!やGoogleへの発注は電通デジタルに任せています。一方電通デジタルやセプテーニはテレビのCM枠や新聞の枠を直接買う機会も少ないと思います。
でも実は電通ダイレクトって、これらを全てやっている会社なんです。
当社は少人数ですが、マーケティング全体をクリエイティブも含めてワンストップでやれる。そうすることで、顧客の成長にコミットできる。数ある電通グループ・セプテーニグループの中でも、唯一の会社です。

ー 電通ダイレクトは、どんな文化の会社ですか?

当社の沿革からお話しすると、2007年にダイレクトマーケティングの専門会社として、電通ダイレクトフォースが設立して以来、15年でさまざまな会社と合併をしてきました。

設立当初はオフラインを中心にしていたところから、2012年にはデジタル専門会社のDAサーチ&リンクの一部のメンバーが合流し、デジタル化を加速。2018年には電通ダイレクトマーケティングに社名を変更したのち、電通ダイレクトソリューションズと合併。

そして2021年にはDAサーチ&リンクと合併し、ようやく現在の電通ダイレクトとなりました。
合併した会社も、それ以前に別のところと合併をしているので、実際にはもっと多くの会社が合わさってできた会社です。

それもあって、社員のバックボーンはさまざま。文化も入り混じっている、不思議な会社だと思います。まだいまの形になって年月が浅いので、電通ダイレクトとしての文化をつくっていくのはこれからですね。

ただそんな怒涛の変化がある中でも、全体としてはみなさんストイックというか真面目でいい方が多いです。社名が変わったり親会社が変わったりして少なからず不安はあったと思いますが、仕事では責任感をしっかり持って、結果を残してくれるタイプの方が多いなと感じています。


電通“ダイレクト”としてのDNAをつなぎたい

ー 昨年10月に企業理念を策定されたそうですね。その背景や、込めた思いを伺えますか。

背景としてはそもそも、電通ダイレクトが会社としてどこを目指すのか、なぜ働くのかを、明確にした言葉がなかったんです。もちろん対外的にはありますが、社員のテンションが上がったり、目線を揃えるようなものがなかった。

電通グループなので、正直仕事は受け身でもいただくことができてしまうんですね。でもそれでは、単体の企業としての成長はない。ちゃんとぶれない理念を言葉にしないと、これからはまずいんじゃないか、と役員のひとりが提案したことから始まりました。

私としても、電通ダイレクトの魂というか、DNAをしっかりと残していきたいなと思っていたんです。電通グループでは、社長や役員が電通から異動してきて、3〜4年で戻っていくということを繰り返します。トップ次第で方針が変わってしまうこともありました。でも定期的に変わるトップに従うのではなく、理念に従う企業にしたいなと思いました。

ですから今回理念の策定にあたって、私は参加していません。社員のみなさんが主体となって、3ヶ月ほどかけてつくってもらいました。そのほうが愛着も湧くと思いますし、浸透度も早くなると思ったので。もちろんつくっただけではダメですから、これから浸透させて、自分たちのカルチャーにしていかなければなと考えています。

セプテーニグループは、刺激的

ー 約10ヶ月が経過して、セプテーニグループの印象はいかがですか?

コロナ禍ということもあり、まだあまり交流しきれていないのですが、とにかく新鮮なことが多いです。グループキックオフ時の配信を見た際も、お話している佐藤さん(セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 佐藤 光紀)の照明がキラキラだったりして(笑)。電通グループはどうしても上層部の年齢層が高めですから、佐藤さんを筆頭に、お話しされる方がみなさん若くて、非常に活気を感じますね。コーポレートの方々がやられている取り組みにもいろんな企画がありますよね。当社の若いメンバーにも、すごく刺激になっていると思います。

またセプテーニグループは、グループ内での事業の幅が広いですよね。母体がデジタル広告だからといって、グループ会社がそれと関連するものに限らない。コミックスマートさんはマンガコンテンツ事業を手掛けていたり、TowaStelaさんは育児関連事業を行っていたり。そういうところも見ていて面白いし、刺激的です。
 
当社のメンバーにも時間があるときにグループ内の様子を覗いてもらえると、世界が変わると思うんですよね。逆に当社でクリエイターとしてCMを経験してみたいとか、イベントをやってみたいという方がいたら、今後会社同士で社員の行き来(出向)が生まれるのは面白そうですよね。
 
ー お互い勉強する機会になって、すごく良いですね。
 
そうですね。
また、新規事業プランコンテストの「gen-ten」も良いですよね。来年くらいから当社も参加できたらいいなと思っています。若い方が多いので、プレゼンテーションを見ているだけでも面白いです。セプテーニグループになってそういうチャンスが増えたことを、当社のメンバーにも楽しんでもらえたらなと思っています。

「セプテーニグループ×電通ダイレクト」が生み出すシナジー

ー セプテーニグループと電通ダイレクト。業務の上では、どんなシナジーが生めるでしょうか。
 
いろんなシナジーの創出を目指していますが、まずは売り手、営業が増えると思ってもらえると良いかもしれません。例えば先日 「第 6回みんなが選ぶ TSUTAYAコミック大賞」で「山田くんとLv999の恋をする」が大賞を受賞した、GANMA!。コミックスマートさんが運営しているマンガアプリですが、当社のクライアントが広告を出したいとなったとき、「GANMA!ってうちのコンテンツなんですけど、ここで広告どうですか」と当社から提案していくこともできます。こちらとしても、「電通ダイレクトって、アニメや漫画もいけるのね」と思ってもらえればメリットがあります。

あるいはセプテーニグループのプロダンスチーム「SEPTENI RAPTURES」のユニフォームのスポンサーを集めるとき、当社のネットワークでブランドを紹介したり。通販業界に知見があるので、メンズコスメブランド「MULC」を運営するアルファブルと一緒になって事業計画を立てたり。TowaStelaさんが子育ての商品を開発する際に、OEMのメーカーさんとおつなぎできるかもしれない。広告だけにとどまらない範囲で、コラボレーションできると思います。

また、例えば当社のクライアントが広告を打つときに、キャラクターをGANMA!の作品から起用して、CMはうちがつくります、デジタルの発注はクロスゲートさんに。みたいな感じで、ひとつの仕事をグループ内で協業できることもあると思います。

本来当社の役割は、電通グループとセプテーニグループのハブ、さらなる架け橋になることだなと役員陣とも話しているんです。むしろセプテーニグループ内でもハブとなって、会社同士を繋いでいけたら良いですよね。

もっと“強い”会社を目指して

ー では最後に、電通ダイレクトの今後のビジョンを教えてください。
 
 マーケティングにはさまざまなジャンルがありますが、実際はもうほとんどのコンテンツがダイレクトマーケティングに近いものになっていますよね。ここ数年コロナ禍の影響やD2Cが広まっていることもあって、これからどんどんその流れは加速していきます。そうすると、そこに軸足をおいている電通ダイレクトは、これからもっと強くなれる。セプテーニとも連携できれば、お互いの強みを活かしてもっと良い現象を起こせる気がしています。

その上で当社が電通グループ、セプテーニグループの中で、どういう立ち位置でありたいかを考えたときに、営業利益の成長率では負けたくないなと思っているんですね。
少人数なので総収益では超えるのは難しい。だからこそ、ひとりあたりの売上総額だけにはこだわりたいなと。「電通ダイレクトって、少人数だけど効率よく収益をあげている会社だよね」と言ってもらえる会社にしたいなと思っています。

あとはもうひとつ、電通ダイレクトが収益を得られるための柱を増やしたいなと。広告というのはマージンビジネスです。これは今後も軸足をおいていく領域ではあるのですが、他のところでも収益を得られるようにしたいと思っています。

私の希望としては、物を売ってみたいと考えていて。電通ダイレクトって社名なんですけど、物自体を売ったことがないんですよ。なのでできれば商品を仕入れて、在庫を持って売る。例えばTowaStelaさんの商品を、うちが販売してみても良いですね。
これまでに得た知見を活かし、クライアントのマーケティング支援をすることで、より成果につながるサービスが提供できるのではないかなと思っています。

それができると電通ダイレクトは、単なる広告の発注先ではなくて、お客さんに寄り添って事業計画を立てるパートナーになる。そこまでいけば、すごく強い会社になるのではないかと思います。

― 近藤さん、ありがとうございました!

***編集後記***

電通グループとセプテーニグループのハブとなって全体のシナジー創出の起点となる存在。
今回のインタビューで電通ダイレクトがジョインしたことによるグループとしての未来がより鮮明に見えてくる機会となりました。
今後も連携を深め、新しい挑戦や事業機会の創造を目指していきたいと思います!

#セプテーニグループ #電通ダイレクト #インタビュー #グループ会社紹介 #シナジー創出