今日から、リハビリをはじめます。
望月ヒカリです。作曲と鍵盤の二刀流音楽家です。
こういうのをSNSに書くのもどうかな、、と悩みましたが、
わたし自身が同じ症状の奏者さんの投稿を見たことで行動にできたので、
それにあやかって書いてみることします。見たくない人は、恐れ入りますが、ここで画面を閉じてください。
わたしは生まれつき、指が変形していて、第一関節と第二関節が出たりへこんだりして曲がっていました。また、両方の薬指に至っては、上手に動かすことができませんでした。わかりやすい例を出すと、「いただきます」のような手を合わせるポーズをしても指と指がぴたっと全部くっつかず、隙間がランダムにできているような状況です。ずっとコンプレックスでした。
そんなんなので鍵盤もずっと8本の指で弾いていましたが、高校の頃、エレクトーンで音大に行ってみるのも良いかな?と思った時に、先生を変更したんですが、そこで、「今まで誰も何も言わなかったの?この指じゃ無理よ」とはっきり言われました。
まあその「エレクトーンで音大」というの自体は、指のこともそうだけど、そもそも夏休みのオープンキャンパスのなんちゃら、とかのこともあったので、どのみちその先も行く選択肢には入らなかったんですが、それでもね。はっきりと現実を突きつけられた瞬間ではありました。
その後、音楽の専門学校の体験入学で専攻の先生(今は一緒に仕事もさせてもらっている)と運命の出会いをし、翌年入学したのですが、副科キーボードの授業でも、運命の出会いが待っていました。
恩師でお師匠さんでもある、そのスーパーキーボーディストの先生は(あ、先生って言ったら怒られるんだった、笑)演奏した1音目で、わたしの心を鷲掴みにして、ものすごく衝撃を与えてくださいました。
それで、こういうのは早い方がいいだろうと思って、指のことについても相談をしたんです。そしたら、とても親身になってくださって、こう言ってくれたんですよね。
とね。この言葉には、どれだけ救われたかわかりません。それからは、テーピングを巻いて弾いたり(なにせ、わたしは元バレー部なのでそれが得意)、リハビリの方法や練習メニューを教えてもらったりして、卒業する頃には10本で弾けるようになっていました。正直、バリバリ弾けている人のことを、どれだけうらやましいと思ったかはわかりませんが、でも、あの時代がなかったら絶対に今のようには弾けていないので、ただただ、ありがたいなと思っています。
そんなこんなで、鍵盤奏者として仕事をしていく中で、どうしても、もう一段上に行くために、もう一度、自分の指と向き合いたいなと思う時間が増えていきました。
そうは言っても、子供や仕事を言い訳にするのもなんですが、通院するって結構思い切らないとできないことじゃないですか。コロナもあったし(言い訳大王、w)
一般的な整形外科とかでもいいのかもしれないけれど、どうせなら手のことを専門に扱っている病院がいいんだよな、、、あと、ピアノとかそういった、音楽家としてのそれもわかってくれるところが、、、なーんて思っていたら、冒頭にあるような「同じ症状の奏者さんの投稿」に出会ったんです。
最初タイムラインを見ていて、文章を先に読んだんですよね。で、「わ!同じ症状だ!サポーター?プロテクター?みたいなのがつけられるんだ、、、ん、、、?!」と、読み終えて、アイコンを見てみたら、ガッツリ知り合い(それも、尊敬している鍵盤仲間)でびっくりでした。
それで、気にはなりつつも、わたしもきちんと通院できるタイミングで聞いてみようと思い連絡。そして無事に、昨年末に電話をし、今月に入り初診、そして今日がリハビリ日初日になったというわけです。
初診でレントゲンを撮ってもらい、診断の結果「両手スワンネック変形」という名前がつきました。専門学校時代のリハビリがあったとはいえ、わたしの場合は、指の反り返りがなかなか強いらしく、完治することは難しいと言われました。それでも、新たなトレーニングやリハビリの方法を教えてもらってやったり、オーダーメイドの装具を作ってもらったりすることで、快方には向かっていくと思いますとのこと。
今も装具をつけながらパソコンをタイプしていますが、普段なら反り返ってしまう指が、そうならないので、すごく矯正されている感じがします。笑
しばらくは家での練習や音楽制作の際に使用して、リハーサルや本番では、装具を持っていくけど使わないスタイルにしようかなとは思っています。
まだこれからどうなるかはわかりませんが、やっぱりね、上手くなりたいですし、少しでも自分の理想とする音を出したいので、そのためには必要なことで、必要なタイミングなのかな?と思います。
というわけで、これまでも指のコンプレックスのことがあって、演奏動画を載せるのは、実はすごく嫌だったんですが、いい大人なので、少しずつその辺りにもチャレンジしていこうかな。きっとね、自分が気にしているほど、みんな指なんて見ていないだろうなという、開き直りが出てきたのもあります。歳を重ねるのもいいもんだ。笑
さいごに、こんな装具をつけています、の写真と、ボーカリストのユリカリパブリックさんといっしょにカバーをした、はるきねるさんの「銀河鉄道の夜」の動画も載せておきますね。装具をしていない指の状態も見られます。笑
ではでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
ちなみに、痛みとかは全くないですし、変形のコンプレックスはありますが、演奏や作曲は変わらずできておりますので、ご心配なく!
望月ヒカリ
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