見出し画像

リハビリ開始から3ヶ月、そして4ヶ月が経ちました。

こんにちは。作曲と鍵盤の二刀流音楽家、望月ヒカリです。今年に入ってから、長年のコンプレックスを解消すべく、リハビリに通っていました。

なお「こういうのは見たくない」や「こんな指で鍵盤演奏や作曲を生業にしているのか」というお考えの方は、ここでページを閉じていただいた方が良いかもしれません。不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。





というわけで、「興味がある」や「読んでやるか!」な方はこちらからどうぞ。これまでの記事も載せておきます。

さてさて。「3ヶ月目にあたる4月の記事が書かれていないじゃないか」というお声も聞こえてきそうですが、それもそのはず。

仕事やレギュラーでやっていることに加えて、新年度は子供たちが中学生・小学生・保育園と、それぞれバラバラになったこともあり、なかなかリハビリのことを記事にする気持ちになれなかった、というのがあります。

リハビリについては、どうやら自分の中で、きちんと自分と向き合うという作業になるようで。ちゃんと腰を据えて書きたい、という気持ちが一際あるようです。

とはいえ、4月中に、noteでやっている定期購読マガジンの中で、「スケジュールに余裕ができたからこんなことやりました」という記事を書いたんですが、そう思った途端にバタバタとしだしたりして。

予想外のことが起こる方が面白いと思える、わたしの人生らしいな、と思いました。

というわけで、前置きはこのくらいにして、3ヶ月目の様子を書いていきます。

・当初、通院は3回で終わり、と言われていた


のです。なので、1月26日、3月1日、そして4月12日をもって卒業をするんだと思っていました。

ちなみに、わたしの場合は、4週間〜6週間の間隔での通院で良いと、初回診察の時点で言われていました。その辺りも個人差があるようです。

でも、なぜ終わらなかったのか?

それは、OT(作業療法士)の先生との会話の中で「他に気になっている指は、もうありませんか?」という言葉があったからです。


もともと不具合のあった薬指をどうにかしたくて始めたリハビリですが、いざレントゲンを撮ってもらったりなんだりしたら、小指も加えた方がいいだろうとなりまして。

左右2本ずつ、4本の装具を作っていただき、リハビリを始めていたんですが、そもそもわたしの指は、どの指も第一&第二関節が柔らかいらしく。

薬指と小指が良くなってきているのがわかったことで、左の中指も長時間弾いていると、フォームが崩れやすいということに気がつけたのです。

その後、打鍵のフォームや日常の動作もみていただいた結果「中指の装具も作りましょう」となりまして。

この日から、装具5本体制でのリハビリが始まりました。自分の指の半分が装具付きになるのも、なかなか面白いです。

ちなみに、「みてみてー!」と、子供達に装具を全部つけた状態で、両手を出したら

・あれ、1つ増えたの?!
・かっこいい、ロボットみたい!
・がんばってー!

というリアクションが返ってきたので、俄然やる気が出ました。うちの場合は、どっちが子供なんだかわかりません。親がこんな感じなので、子供は自然としっかりしていきます。笑

そんなこんなで、忘れないように、記念日(毎月26日)には、投稿をしておきました。

・装具5本体制になってから


中指もつけるようになったからなのか、単純に日数的なものなのかはわかりませんが、びっくりするくらい弾きやすくなりました。指が装具の形に沿ってきた、というといいのでしょうか?節も出てきたし。

とにかく、フォームが固定される時間が増えてきました。骨がしっかりしてきた?筋肉がついてきたのかもしれない?などと、考察するのも楽しめるタイプです。

とはいえ、ネックなこともまだまだあって。指を広げるストレッチをやりたいところなのですが、それをしてしまうと、指の反りが出やすくなるので、リハビリに通い出してからはずっと控えていました。なので、正直オクターブが弾きにくい時期が、まあまあな期間ありました。

もともと手も小さめなので、これで完全に弾きにくくなったら困るぞ、、、と思っていたのですが、なぜか中指の装具をつけ始めてから、それらも解消されだして。

ピアノに転向してから、ストレッチの末に届くようになった9度だったんですが、装具を外した状態では9度がラクラク弾けるようになって、あと少しで10度も夢じゃないんじゃないか!?というところまで、進化してきました。
まぁこれは、物理的な問題もあるので、できたらいいなくらいの目標ではいます。「できない」は、なるべく言わないようにしています。

・記事を書いたことでこんなことも!


1月の時点では、公開することもどうしようかと悩んでいた、今回の件ですが、なんと同じく「スワンネック変形」だと診断されたピアニストさんから連絡をいただくという、思わぬ展開が訪れました。

どこかの記事にも書いた(かもしれない)んですが、指の変形やこわばりって、ホルモンの問題で起こったりもするんですって。それこそ年齢的なものだったり、出産やなんだでもそうなる可能性があるそうで。

わたしは過去に、ヘパーデン結節と、プシャール結節にもなったことがあるのですが(産後の一時的なもので済みましたが)、

指を商売道具にしている身としても、それらを取っ払って、単純に演奏が好きな身としても、今までできていたものが出来なくなるという苦しみは、なかなかつらいものがありました。先の見えない不安や、ちょっとした絶望のような感情は、過ぎてしまった今では「そういう経験もしておけて良かったのかもしれない」と思えるけれど、当時はほんとうにキツかったです。

そんなこんなで、DMでやり取りさせていただいた方(Aさんとします)は、お人柄も素敵で、そして出身地や居住エリア、その他のプライベートなことでも「おおお!」となるポイントがあったりで、びっくりしました。

Aさんとはその後もSNSで相互フォローの関係が続いていて、繋がっております。書いてよかったと、心から思えました。

・無事に卒業!

そんなわけで、2024年5月24日。あと2日でちょうど4ヶ月、という節目に近い日をもって、リハビリ通院を卒業しました。OTの先生からも、

・だいぶ指がキレイになってきた
・リハビリ(ストレッチ)の効果も出ている
・装具をつけなれている(装着スピードが速い)

というお褒めの言葉をいただき、医師の先生からも通院終了を言われたので、ひとまずは第一章が幕を閉じた形になります。

今後も、装具をつけての演奏は家では続けていきますが、適度に「装具のない状態」での演奏も増やしてはいこうと思っています。

とはいえ、今までも本番や現場のリハーサルなどでは、つけないで弾いていたので、家での分量で調節、、、という感じにはなりそうです。装具自体も、2年くらいはそのまま使えるそうなのですが、乾燥に弱いとのことで、この秋冬にどうなっているか?が、またポイントになってきそうです。

あと、仮に装具が壊れた場合は、また病院にいえば直してもらえるとのことなので、その辺りのケアがされているのも、安心ポイントだなと思いました。

・まとめ

こういったことには、個人差があると思うので、必ずしも「全員に効く」ではないだろうし「全力でおすすめ!」としにくいのは正直なところです。性格的な問題なのかもしれませんが、そこはごめんなさい。

それでも、わたしのような年齢になってからでも効果はあったし、何より

・格段に演奏がしやすくなった
・脳と指とがリンクする速度が上がった
・気にするポイントが減ったことで意識がより音楽に向く

というのが得られてよかったです。演奏動画を撮ることひとつ、コンプレックスが邪魔をしていましたが、今は(言うてキレイな指をしているわけではないですが)リハビリをしたことで、少しだけ自信がついたのはあります。


というわけで、最後に昨年の9月に公開されたリハビリ前の動画と、直近の演奏動画(こちらは指のアップではないですが)をご覧ください!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

望月ヒカリ

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

サポートして頂きありがとうございます!より充実した活動を送れるよう、頑張ります!!